太陽活動と宇宙 戦争の時代 異常な現象

フランス全土で、年金改革に反対するストライキに120万人が参加。多くの交通、ガソリン輸送、ゴミの収集等が停止。労働組合は「無期限でやる」と

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3月7日 パリで照明弾を使用する抗議参加者たち。 Aurelien Morissard / AP




 

過度な暴力がヨーロッパ各地で

今年 1月、フランス政府が「年金改革案」というものを発表しました。内容は、年金の受給開始年齢を現行の 62歳から 64歳に引き上げる、というようなものですが、これにフランスの労働者たちが一斉に反発して、ストライキ、すなわち「仕事を停止する」状態が繰り返されています。

今年、すでに 5回の大規模ストライキが起きているのですが、3月7日に「 6回目のストライキ」が行われ、参加人数が 128万人と発表されており、今回の一連のストライキでは最大となりました。

1月10日に政府から発表された年金改革案は、以下のようなものでした。

フランス政府、年金改革案の骨子を発表

フランスのエリザベット・ボルヌ首相は 1月10日、年金の受給開始年齢を現行の 62歳から 64歳に引き上げることを柱とする年金制度改革案の骨子を発表した。

2023年9月から受給開始年齢を毎年 3カ月ずつ引き上げ、2030年に 64歳とする。また、満額受給に必要な保険料の拠出期間について、2014年の法律により1955年以降に生まれた者に対し 2035年までに 41年6カ月から 43年に段階的に引き上げることが定められたが、前倒しで 2027年までに 43年に引き上げる。

ただし、満額受給に必要な拠出期間を満たさずとも減額措置の適用対象外とする年齢は、現行の67歳以上を維持する。

若い時から就労を開始した労働者は、満額支給に必要な拠出期間を最長 44年とする。16歳前に就労した者は 58歳から、16歳から18歳前に就労した者は 60歳から、18歳から 20歳前に就労した者は 62歳からの早期退職を認める。JETRO 2023/01/18)

それほどの怒りを買うようなものなのかどうか、私にはわからない面もありますが、繰り返されるストライキにより、フランスは、基本的に「社会が麻痺しつつ」あります。

また、ストライキだけではなく、暴力的な抗議デモに発展している地域も多いようで、デモ参加者と警官との衝突が多くの SNS に投稿されています。

フランス国営鉄道は、約 40%の労働者たちがストライキを行い、航空関係者もストライキに参加し、 30%のフライトがキャンセルされたと報じられています。教師たちもストライキに参加したため、3月7日はフランス全土で学校が閉鎖されました。

また、フランス全土の製油所からのエネルギー配送が「ブロック」されているため、デモが長引けば、ガソリンスタンド等のガソリンが不足する可能性が出ています。

また、ゴミ収集などの公共事業の労働者たちもストライキをしており、

「パリでは、1,000トン近くのゴミが収拾されず、道路に山積み」

となっていることが伝えられています。

 

フランスは年金改革に対してのストライキですが、今、ヨーロッパでは各地で異なる理由でさまざまなデモやストライキが起きています。

スペインのマドリッドでは、2月に「公共医療に対する大規模な抗議活動」が、起きていて、警察発表で 25万人、主催者発表では 100万人が参加したと報じられています

スペインの医療の状況はかなり厳しいもののようで、市民だけではなく、別の抗議では、

「医師と小児科医たちが無期限のストライキを開始」

したことが伝えられています。

2月12日 スペイン・マドリッドでの抗議集会

sott.net

英国では、2月に、

「 50万人の教師、輸送スタッフ、公務員たち」

が賃金と労働条件をめぐってのストライキを行いました。過去 10年の英国で最大のストライキと報じられています

 

状況は異なりますが、イタリアのトリノでは、3月4日、「極左のアナーキストたちによる大規模な破壊行為」が起きたことが報じられています

3月5日 街全体で破壊行為が行われたイタリア・トリノ

Pledge Times

 

現在、太陽活動が大きくなっていまして、そのため、今後、このような暴力的な傾向は世界中で拡大すると見られます。少なくとも、過去 270年のあいだ、太陽活動が大きくなっていく時期に社会が穏やかだったことは一度もありませんでした。

太陽活動と暴力の関係については、以下の最近の記事などをご参照下さればと思います。後半の「過度な暴力の時代になることは避けられなさそう」というセクションにあります。

 

[記事] 太陽の変化と「暴力と病気の時代」への突入
 In Deep 2023年2月12日

 

太陽活動の活発化に今後何か変化がない限り、今後数年で暴力はさらに拡大していくことは避けられないと見られ、収拾がつかない社会の状況にまで突き進んでいく可能性があります。

いずれにしても、今後何年かはそういう時代の中を生きていくということになりそうです。

現在のフランスのデモについて、ガーディアンの報道をご紹介します。




 


フランスで年金受給年齢を64歳に引き上げる政策に抗議するデモに 120万人以上が参加

More than 1.2 million march in France over plan to raise pension age to 64
Guardian 2023/03/07

フランスで 3月7日、120万人以上の抗議者たちが街頭を行進した。

鉄道労働者と製油所のスタッフたちはストライキを開始し、労働組合は、エマニュエル・マクロン大統領による年金受給年齢を 64歳に引き上げる計画を阻止しようとするキャンペーンを強化した。

労働組合が全国規模のストライキとデモを呼びかけたのは、今年に入ってから 6回目となる。

フランス最大の都市の 1つであるマルセイユを含む多くの場所での抗議集会は、1月中旬以降に組織された以前の集会よりも多くの群衆を集めたと、当局と地元メディアは述べた。

労働組合・鉄道労働者支部のファブリス・ミショー氏は、「フランスを行き詰まらせるのが狙いだ」と述べた。

鉄道組合は、ユーロスターを含む国際線だけでなく、国内すべての列車に影響を与える可能性のある段階的で無期限のストライキを呼びかけた。トラックの運転手たちもストライキに参加した。

正午までに、国営鉄道運営会社 SNCF の労働者の約 39% がストライキに入ったと労働組合の情報筋はフランス通信社に語った。

航空管制官もストライキを行ったため、3月7日と 8日のフライトは、最大 30%がキャンセルされた。航空会社と同様に、大都市のローカル都市バス、そして地下鉄も影響を受けた。

公共部門の労働者の約 24% がストライキを行い、教師たちもまた 1日のストライキを行ったため、多くの学校が閉鎖された。ブルターニュのレンヌ第 2大学を含む一部の学生たちは、3月6日の夜に大学を封鎖し始めた。

製油所およびエネルギー労働者たちもストライキに参加した。組合は、フランス全土の製油所からの燃料の配送が 3月7日の朝からブロックされており、抗議が続けばガソリンスタンドでの供給が不足する可能性があると述べた。

定年を 62歳から 64歳に引き上げ、年金満額を請求するのに必要な勤続年数を増やすというマクロン大統領の提案は、フランス上院で議論されている。

マクロン氏は、極右と急進左派が勝利する中、昨年 6月の議会選挙で彼の中道派グループが絶対過半数を獲得できなかったため、政権は、深刻な弱体化を余儀なくされている。

過半数が得られない場合、政府は右派の共和党に依存して年金の変更を支持する必要があるが、上院の議員たちは変更を迫っている。

協議は 3月末までに終了する予定だ。

エリザベート・ボルヌ首相はフランス5TVに対し、「あと 2年働きたいと思う人があまりいないことは理解できるが、システムの実行可能性を確保するために必要だ」と語った。

日曜紙のディマンチェ新聞による世論調査では、マクロン大統領の年金変更を支持しているフランス人は 32%だけだったことがわかった、

また、調査企業エラベ社の世論調査によると、フランス人の 56%がこのストライキを支持しており、59%が国を停止させるという呼びかけを支持していることがわかった。







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