南アフリカの大統領は世界経済フォーラムのメンバーです
南アフリカのプレトリアニュースというメディアで、最近「意見記事」が出されていたのですが、内容的には、
「国民健康法の修正案は阻止されなければならない」
というものなのですが、その国民健康法の修正案というのがすごいもので、例えば以下のような修正案が議会に提出されているのだそうです。
・当局の権限で、陽性者、濃厚接触者の強制隔離が可能
・南アフリカに入国するすべての人は陰性証明の提出か「その場でワクチン接種」を受ける必要がある
・隔離は「無期限」にできる権限がある
・すべての場所での過密状態の禁止
・措置に従わない場合、最大10年間の投獄
などとあります。
「こんなん本当に施行するつもりなのかよ」と思いましたが、南アフリカの大統領は、マタメーラ・シリル・ラマポーザさんという方なのですが、検索すると、何のことはない「世界経済フォーラムのメンバー」でした。以下は、そのページを日本語にしたものです。
世界経済フォーラムのウェブサイトより
weforum.org
世界経済フォーラムは、まだまだやる気満々ですね。
なお、南アフリカの新型コロナの感染状況は、日本などと比べますと、「ほとんど何も起きていない」ような状態です。
それでもやると。
この法案は、阻止されなければ、すぐにでも可決される可能性があるそうです。
その意見記事をご紹介します。
南アフリカ国民健康法の残忍な修正案は権利の侵害である
Draconian amendments to National Health Act a violation of rights
Pretoria News 2022/08/11
国民健康法に対する、修正案に関する国民からのパブリックコメント期間が、あと数日で終了する。
この改正について、南アフリカの一般市民が自分たちの声を発することが重要なのはなぜなのか。
この 2年間、南アフリカは Covid-19 の発生によるロックダウンを含む厳しい制限下に置かれた。
Covid-19を制御し戦うために、国家災害管理法の下で人と物の移動が制限された。人々はマスクを着用し、「ソーシャルディスタンス」を実践し、手を消毒または洗浄することを余儀なくされた。
この強引な行為は、健康と死亡の面だけでなく、経済にも荒廃をもたらした。多くの企業が閉鎖され、人々は仕事と生計手段を失い、国の経済は疲弊した。
その後、患者数と入院患者数が減少したため、政府は国家災害管理法を解除した。これにより、人々と経済への圧力が軽減され、マスクの着用や夜間外出禁止令、その他の決議の順守を強いられることなく、より自由に移動できるようになった。
これらの制限を解除する際、シリル・ラマポーザ大統領は、Covid-19を含む健康災害が再び拡大しないための措置を講じると発表した。南アフリカ保健大臣ジョー・ファーラ氏は、今年 5月に国民健康法の修正案を発表した。
修正案は次のようにまとめられている。
・政府通知 No 1882 に従って、通知可能な状態の監視と管理により、陽性の症例、疑わしい例、または接触者とみなされる人々の拘留 (検疫または隔離) が可能になる。その人たちは、政府が課したいと考えているあらゆる健康診断や治療を強制的に受けることになる。
・国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態の際に南アフリカに出入りするすべての人は、予防接種を受けるか、陰性の PCR 検査結果を提示することを余儀なくされることになる。
・政府通知 No 1883 による、すべての入国地点での公衆衛生対策により、南アフリカを出国する際に、伝染病の疑いのある人たちは、強制的な健康診断と隔離を受けることになる。本人たちの意思と関係なく、国営の検疫または隔離施設に収用される。期限は当局に決定権がある。
・遺体の管理に関する規定 (政府告示第 1884 号) は、愛する人の遺体の準備と閲覧を禁止し、葬儀後の集会を禁止する。
・環境衛生に関する規制(政府通知番号 1885)は、政府が人間の健康に危険を及ぼすと見なす活動を宣言し、「過密状態」を違法とすることを宣言する。
これらの提案された修正案は、8月5日以降、南アフリカ国家保健局への書面による提出を通じて、国民が修正案に対する強い反対を表明したり拒否しない限り、国民健康法の不可欠な部分を形成することになる。
大臣は、パンデミックを宣言し、国または特定された地域を閉鎖し、人々を強制的に隔離し、同意を求めることなくワクチンや薬を強制する権限を持つことになる。
これらの措置に反対する人は誰でも、最大 10年間投獄されるか、警察によって隔離施設に強制的に連行されるか、同意なしに治療、または強制的に予防接種を受けさせることができるようになる。
本質的に、これらの過酷な措置により、保健大臣、保健当局、法執行機関が南アフリカ人に対しての強制的な権限が与えられるため、南アフリカ人は権利を剥奪されることになる。
強制的な健康診断と投薬、および同意または自己隔離のオプションなしの検疫は、南アフリカの憲法と権利章典に規定されている私たちの権利を侵害するものだ。
これらの不必要な措置は、わが国の民主主義の精神にも反する。
南アフリカ人は、私たちの権利を侵害しようとするこれらの試みに反対しなければならない。
このならず者または独裁的な行動は、水門を開き、わが国における人権文化の構築と育成に関してなされた限られた進歩を台無しにするものであり、許されるべきではない。