最も多いのは「5歳未満」
ブラジルで、小さな子どもの重症の呼吸器感染症が急激に増加していることがブラジル日報の日本語版で報じられています。
(報道) 《ブラジル》サンパウロ市で子供のSARS入院が急増=小児用病床の8割超埋まる (ブラジル日報 2022/05/04)
これは報道のタイトルで「 SARS 」という言葉が使われているのですが、記事を読みますと、
> 今年の特徴は、感染した細胞が合胞体と呼ばれる塊になるRSウイルスだけでなく、比較的大人しいとされるライノウイルスやエンテロウイルス、メタニューモウイルスなどでも重症化している点だ。
とありまして、いわゆる 2002年の SARS とは関係ないもので、単なる普通の風邪の「重症化」が、小さな子どもたちの間に劇的に広がっていると解釈していいようです。
ライノウイルスやエンテロウイルスなどは本当にありふれた風邪ウイルスです。
上のブラジル日報の報道は、用語などに間違いが多く、ここでは掲載しないですが、日本語の報道記事ですので、ご興味のある方はどうぞ。
報道には、現地紙に掲載されている今回の重症呼吸器症候群の患者の年齢分布のグラフがあるのですが、「 1歳から 4歳が最多」となっています。0歳児もいます。
以下は、そのグラフを日本語にしたものです。
これが気になりましたのは、最近、世界中で、小さな子どもたちの肝炎が拡大していることについて、5歳未満の子どもたちが圧倒的に多いことから、
「母親のワクチン接種からの直接的曝露が原因の可能性が高いのではないか」
と、個人的に思っているということがあります。
以下のような記事を最近書きました。
[記事] コロナワクチンが「肝炎を誘発する」可能性があることを突きとめた論文が発表される。そして思い出す「授乳、そして妊娠中の赤ちゃんへの曝露」という概念
地球の記録 2022年5月4日
しかし、「肝炎」という問題を超えたところで、
「子どもの免疫不全」
という大きな、そして深刻な問題が近づいている可能性について、In Deep の以下の記事で少し書かせていただきました。
[記事]コロナワクチン後天性免疫不全症候群(VAIDSとも)への警告に関する論文からも、ストレートな曝露を受けた小さな子どもたちへの懸念がさらに
In Deep 2022年5月4日
現在のブラジルの子どもの「重症化した風邪」は、原因ウイルスは、風邪を引くものとしてはあまりにも一般的な、
・RSウイルス
・ライノウイルス
・エンテロウイルス
・メタニューモウイルス
と報道に書かれていますが、よほどの基礎疾患などでもない限り、これらが原因による風邪で集中治療室に入らなければならないような子どもが多数発生するということはあり得ないはずです。
これは、「普通ではないことが起きている」と考えていいかと思います。
たとえば、極端な食糧事情の悪化などで、子どもたちの栄養状態が危機的な場合などは、単なる風邪でも脅威となり得ますが、現在のブラジルは圧倒的なインフレ (過去28年間で最高のインフレ)に見舞われているとはいえ、そこまで深刻な食糧危機には至っていないはずです。
子どもの重症肝炎もそうですが、このような「普通ではない子どもの病気の状態」が今後世界的に拡大していくとした場合、日本でも、特に妊娠中や授乳中にワクチン接種をされた方々は、十分に注意深く子どもを見守るべきだと思います。
最も懸念されるのは、今年の秋以降だと思われます。
これは、風邪が流行する時期であるというような季節的要因もありますが、その頃には、食糧的な問題が世界各地で起きていると見られ、場合によっては、厳しい栄養状態に陥る子どもたちが世界中で発生すると思われるからです。
その頃、日本の食糧状態がどのようになっているかはわからないですが、しかし、今後数年、悪化することはあっても、食糧事情は現状維持さえあり得ないと思っています。
小さな子どもにとっての不十分な栄養状態というのはそれ自体が危機的な公衆衛生上のリスクです。
日本の当局は何もしてくれないか、あるいは何もできないはずですので、小さなお子さんなどがいる場合は、ご各自が対応していくしかないと思われます。お金はいくらでも印刷できますが、食べ物は、ないところから刷り出すことはできません。