欧州宇宙機関が公開した1470光年先にある天体
ESA
巨大なクエスチョン
NASA や ESA (欧州宇宙機関)が運営するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した宇宙画像について、 ESA は、ツイッターで公開し続けていますが、先日、
「宇宙空間で撮影された奇妙なもの」
が公開されていました。
それが冒頭の画像となりますが、文字通り ? が写っています。
これについて、これを見た人や専門家たちから「あれは何か?」という質問が多く寄せられたようで、ESA はツイッターで以下のように書いていました。
ESA の投稿より
先週のハービッグ・ハロー天体 46/47 の ESA の画像で「宇宙空間の中のクエスチョンマーク」を見つけた多くの人たちから、あれは何なのかと尋ねられました。
私たちは、これは相互作用する一対の銀河が合体したもの、または多数の銀河が偶然に並んだものである可能性があると考えています。
上部は歪んだ渦巻銀河のように見え、おそらく第二の銀河と合体しているのでではないかと推測されます。
同様の「錯視」が以下の 3~ 4個の銀河群でも見られ、これもクエスチョンマークのように見えます。
ここで何が起こっているのかを明らかにするには、今後さらに多くの観察が必要であることは確かです。
ハービッグ・ハロー天体(H 46/47)というのは、Wikipedia によれば、地球から 1470光年離れた位置にあるものだそう。
ともかく、そこにおいて、少なくとも地球から見ますと「クエスチョン」が提示されているということになりそうです。
今後の観測でいろいろとわかってくるのかもしれないですが、時代が時代だけに、遠い宇宙から地球に向けてクエスチョンマークが示される、というのは何だか興味深いです。
天体の「形」として考えても、やや奇妙ですしね。
このことを報じていた記事をご紹介します。
ウェッブ宇宙望遠鏡が宇宙空間で「謎のクエスチョンマーク」を捉えた
韦伯太空望远镜拍到外太空神秘问号
ntdtv.com 2023//08/15
数日前、欧州宇宙機関(ESA)は、NASAのウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した 2つの若い天体の形成過程の画像を公開した。
しかし、天文学者やネットユーザーの注目を集めたのは、宇宙空間に示される巨大な謎のクエスチョンマークだった。
欧州宇宙機関が 7月26日に公開したこのオリジナルの近赤外線カメラ画像は、地球から約 1470光年離れたところにある双星ハービッグ・ハロー天体 46/47のものだ。
この星はまだ完全には形成されておらず、まだガスと塵の雲に囲まれている。それらは非常に活動的であるため、強力な物質のジェットを噴射し、周囲の媒体に衝突し、赤外線で光る明るい衝撃波を生成している。
宇宙望遠鏡と地上望遠鏡が 1950年代からこの 2つの星の観察と研究を続けてきたと報告されているが、ウェッブ宇宙望遠鏡による今回のこの画像は、人類がこれまでに取得したハービッグ・ハロー天体の画像の中で最も高解像度で最も詳細なものだ。
今回、科学者たちは、画像の背景に謎のクエスチョンマークを発見し、さらに多くの疑問が残された。
天文学者たちは、この宇宙のクエスチョンマークがどのようにしてできたのか、また何でできているのかを正確には知らない。
科学者たちはこの謎の物体の出現について議論している。
宇宙望遠鏡科学研究所の科学者クリストファー・ブリット氏は、これは 2つの銀河の合体によるもので、数十億光年離れたところで起こる可能性があると推測している。
このような合体は、私たちの天の川銀河の最終的な運命でもあり、約 40億年後にアンドロメダ銀河と合体することになるが、それがどのような形になるかは不明だとブリット氏は述べた。