以下の記事などで、フィリピンのタール山の噴火について、その様相の凄まじさを記しました。
このタール山の噴火の光景に迫力を加えているひとつの理由に「火山雷」と呼ばれる現象が頻繁に発生しているということがあります。
2020年1月12日 火山雷を発生させているタール山
・BJ Rey
火山雷は、火山灰や火山岩などの摩擦電気により発生するとされていて、噴火による電位の衝突の結果として形成されると考えられています。
通常の噴火では、火山雷はあまり見られないですが、噴火が巨大なものになると、衝突による摩擦の電気が頻繁に発生するために、火山雷が見られるようになります。
タール山の噴火では、最近では珍しいほど頻繁に火山雷が発生しており、それだけ火山の噴火の規模が大きなものであることを示しているのだと思われます。
2020年1月12日 フィリピン・タール山での火山雷
このように多くの火山雷を伴う噴火は、そうそう見られるものではないですが、しかし、世界的に火山活動が活溌化している今の状況の中では、比較的近いうちに、また同じような激しい噴火が見られることになるのかもしれません。