ミニ氷河期の到来 気になるニュース 異常気象

アメリカ北東部にロックダウンと共に氷河期が到来。数百年に1度クラスの寒さにより、農作物への懸念が

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アメリカの異常な気温と天候を伝える5月9日のUSAトゥディ

USA Today




 

アメリカは、新型コロナウイルスによるロックダウンなどで、流通や農業生産に大きな影響が出続けていますが、気候のほうもムチャクチャなものとなっていまして、アメリカの報道によれば、母の日(5月10日)前後は、アメリカ東部で記録的な寒さとなっていたことが伝えられています。

以下は、5月9日のアメリカ東部の各地の気温です。

アメリカの気温表示は華氏でして、華氏では「32」が、摂氏での 0℃ を示しますので、31以下は、すべて氷点下です。

各地で氷点下を記録した5月9日のアメリカ東部各地の気温(華氏)

accuweather.com

この時期のアメリカで、ここまで気温の低い記録は、歴史の中でもあまりないようで、デトロイトでは、

「 5月に雪が降ったのは 1880年以来」

報じられていましたので、地域によっては、5月として 140年ぶりの寒さというようなことになっている場所もあるようです。

この寒さの原因は、「極渦」と呼ばれる北極からの冷たい大気の流れですが、5月に北極からの大気に包まれるというのは異様な話であり、次第に、「氷河期」的な様相を帯びてきています。

この季節外れの雪と寒波で心配されているのが農業生産で、たたでさえ流通に問題が発生していて、アメリカの農家の方々が大きなダメージを受けている中で、この寒さにより、さらに深刻な影響が懸念されています。

そのことを報じていた、ニューヨークタイムズの記事をご紹介します。


「不安が募る中での異常な天候」:5月の異例な雪が農業生産者たちを心配させる

Nerve-Racking and Very Unusual’: Snow in May Worries Growers
New York Times 2020/05/09

新型コロナウイルスのパンデミックが、すでに農家の生計を予測不可能にしている中で、北極からの大気が異常な気象を作り出している。


・5月9日 ペンシルバニア州プレザントマウントのリンゴ園。寒さからリンゴを守るためにカバーをかける。

 

5月9日の朝、アメリカ東部の農家と生産者たちは、北極からの大気がもたらす極渦と呼ばれる冷たい旋風の影響を見守っていた。

その中で、実際に雪が降り始め、植え付けられたばかりの果物や野菜の上に降り落ちた。

ニューヨーク州アコードにあるリンゴ畑の生産者たちは、発芽したリンゴの花に、水、糖蜜、昆布のミネラルなどを噴霧して、リンゴを寒さから守った。

生産者たちはお互いに電話で、この季節外れの天候が、作物にどのような損害をもたらしたかを連絡し合った。

ニューヨーク州ヘクタールで小さなリンゴ園を経営していると共に、本人は、感染症の専門家の学者でもあるマイク・ビルトネン氏は以下のように言う。

「私たち生産者は、現在、神経の極度の緊張と、そして非常に異常な天候を同時に経験しています」

この日、ニューヨーク州だけではなく、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、メイン州で雪が降った。アメリカ国立気象局によると、マサチューセッツ州ウスターの最低気温は -1.1℃まで下がり、1934年5月9日に記録された -0.6℃の記録を超えた。

マサチューセッツ州の一部では、5月9日の夕方までに、時速 80キロの突風が発生することを気象予報士たちは警告した。

アメリカの農業生産者たちは、すでに新型コロナウイルスのパンデミックによる農業への影響を受けているが、例年なら、観光客たちによる観光地での飲食が大幅に増えるこれからの時期の観光の状況が不透明さを気にかけている。

その中で、今回のような異常な気温と寒波が訪れた。

ニューヨーク州の一部では、4月にも気温が -5℃にまで下がったことがあり、この際には、梨の木、桃、チェリー、アプリコットが損傷した。







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