2019年1月19日 滝が凍結したトルコのトゥンジェリの光景
ヨーロッパから中東にかけての寒波、そして暴風雨や暴風雪に襲われる地域が拡大していますが、トルコでは、年明け以来、寒波と大雪が収まらず、いよいよ影響が大きくなってきています。
下の写真は、トルコ中部の東にあるエラズーという街や他の地域の様子ですが、各地でこのように大変な積雪となっているようです。
1月16日 トルコのエラズーにて
1月17日 トルコのコジャエリにて
1月17日 トルコ・カラコチャンにて
このような雪のため、多くの学校が休みとなっている他、道路も各地で寸断されていると報じられています。
下の写真は、オバシクという主にクルド人居住地の地域の様子を伝える報道からのものですが、オバシクでは、今年に入ってからの積雪が3メートルを超えているそうで、道路が寸断されているために、人々の物資の確保と、そして牧畜されている動物たちの食糧の確保も困難になっているようです。
3mを超える積雪に見舞われているトルコ・オバシクの現状を伝える1月20日の報道より
また、トルコのヴァン・カルドゥランという標高 2000メートルほどの高地の町では、「あまりの寒さに動物たちが凍結している」という報道もありました。
1月13日のトルコの報道より
猫やキツネなどがあちこちで凍ったまま死亡しているのが見つかっているというような報道でした。
この土地はもともと高地であるため、通常でも冬は気温が下がる場所であるとはいえ、この1週間ほどは、氷点下 35℃とか、氷点下 40℃などの北極レベルの低い気温にまで下がっているということで、このようなことが起きてしまっているようです。
寒さに強い哺乳類とはいえ、ここまでの低温だと厳しいのでしょうね。
トルコ政府は、援助組織である防災緊急管理機関 (AFAD) を通じて、雪と寒さの被害が出ている地域に食糧など援助物資を提供しているようです。
ヨーロッパから中東の現在の異様な寒波と大雪は今後も継続すると予測されていまして、この氷河期的な光景はまだしばらくは続きそうです。