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パプアニューギニアの小さな島「マナム」で噴煙15キロメートルに達する巨大噴火が発生。全島民退避の可能性も

投稿日:2018年8月26日 更新日:

パプアニューギニアでの噴火を伝える8月25日の報道より


news18.com




 

環太平洋での火山の噴火が相次ぐ中、パプアニューギニアにある「マナム」という島の火山が 8月25日に大噴火を起こしました。

マナム島というのは、パプアニューギニアの北側にある直径 10キロメートルほどの小さな島です。

下の位置にあります。

パプアニューギニア・マナム島の位置

Google Map

その島にある火山が大噴火を起こしたのですけれど、その噴火の噴煙の高さは、15キロメートルにもおよぶもので、島の全長よりも高いものとなっています。

この「噴煙の高さ 15キロメートル」がどのくらい激しいものかといいますと、たとえば、日本で最も活溌に噴火している火山のひとつである鹿児島の桜島の「歴代で最も高い噴煙の高さ」が、5キロメートル( 2013年8月18日)ですから、その 3倍の高さというところで、噴火の規模のすさまじさがわかります。

下の写真は、8月25日の噴火の様子です。

8月25日のマナムでの噴火の様子


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このマナムの人口は 9000人なのですが、この噴火を受けて、最も影響のある地区の 2000人に退避が命じられました。

しかし、報道では、島全体が噴煙と火山灰に覆われているようで、全島民の避難の可能性があるようです。

噴煙に包まれるマナム島


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今年の 4月に、南太平洋のバヌアツにあるアオーバ島という、やはり小さな島で、火山の噴火により住民全員に退避命令が出され、「島が無人に」なったこと以下の記事でご紹介したことがあります。

そこは無人島に : 火山の噴火が続くバヌアツ・アオーバ島の状況が極限まで悪化し、ついに島民の「永久退避」が政府により決定される

今回のパプアニューギニアの噴火も規模がかなり激しいだけに、島の生活に相当な影響を与える可能性がありそうです。

環太平洋火山帯の火山と地震の連鎖は、さらに激しくなっているようです。







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