太陽活動が以前の専門家たちの予想以上に活発化していることは、以下の記事など何度か取り上げてきました。
太陽活動が異様に早い段階で活溌化していることに疑問を感じ、調べると、米国の政府系研究所が「太陽活動周期サイクル25は近年最大のものとなる可能性がある」と発表していたことを知る
In Deep 2020年11月28日
最近は、Mクラス級(上から2番目の規模)の太陽フレアもよく発生していましたが、そのような中、「太陽の裏側」で、とんでもない規模の太陽フレアが発生していたことが、NASA の太陽観測衛星によって記録されていたことを、スペースウェザーが報じていました。
スペースウェザーの記事には動画があり、最大時の光景を写真にしますと、以下のような爆発でした。噴出している炎のように見える部分は、コロナ質量放出(CME)と呼ばれるもので、巨大な磁気のエネルギーとなっています。
2月15日の巨大な爆発
spaceweather.com
記事によれば、長さは最大で 40万キロメートル以上だったということで、地球の直径が 1万2000キロ程度だと考えますと、非常に大規模な爆発だったことがわかります。
爆発したのは地球から見て裏側のほうの太陽表面の領域でしたので、この大爆発が地球に影響を与えることはありません。
ただ、この爆発を起こしたと思われる黒点が、
「じきに地球に向いてくる」
のです。
米スタンフォード大学の専門家は、この大爆発を起こしたままの巨大な黒点として地球に向いてきた場合、「地球に刺激的な影響を与える太陽フレアを発生させる可能性がある」と述べています。
あと4、5日程度で、太陽の左側にこの黒点が見えてくると思われます。
もし、地球に向いている時にこんな大爆発が起きますと、やや終末的な感じにもなりかねないですが、数日後にこの黒点の大きさと、エネルギーの状況がが明らかになります。
数日後に記録的な大きさの巨大黒点が見え始めた場合は、巨大フレアによる停電等の発生も含めて、ほんの少しの準備も必要かもしれません。