2016年3月18日のチリの報道
・BBCL
チリ南部のロス・リオス州の海岸に「4トン」もの大量のイワシが打ち上げられるという事態が起きています。
現場の海岸の様子
ロス・リオスの位置
・Google Map
最近、チリでは「歴史的な大量死」が連続して起きていまして、最近も 2300万匹の養殖されていたサーモンが大量死するという、極めて大規模な事例が起きたことを、
・南米チリで有毒な「藻」の大発生で2300万匹の養殖サーモンが大量死し、同国の魚輸出産業の崩壊の危機に
2016/03/14
という記事に記したことがあります。
3月10日のチリの報道
・Weather Network
また、昨年、チリでは「史上最大のクジラの大量死」が発覚していまして、そのことを記事にしたこともあります。
・…チリ南部のペナス湾で337頭の死亡したクジラが発見される
2015/11/22
サーモンの大量死は「藻」の大量発生が主な原因だとされていましたが、チリは広い面積で太平洋を共有する国で、それだけ、広い範囲の太平洋の海が変化してきているということの現れではあるのかもしれません。
原因の最も大きなものとしては、何より「異常に高い海水温度」というのはあると思いますが、他にもいくつかの原因(磁場の異常など)が組み合わさって、このような、歴史的な大量死の連続につながっているような気がします。
チリのイワシの大量死について冒頭の記事をご紹介します。
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海岸に打ち上げられたイワシを当局が除去しない場合、近隣住民たちは抗議行動も辞さないと述べた
ロス・リオス州チェウク(Cheuque)の海岸に4トンにのぼる大量死のイワシが打ち上げられた件について、当局がただちにイワシを除去するための行動をとらない場合、デモを含む抗議に打って出ることも辞さないことを住民側が示唆した。
今週打ち上げられた大量のイワシは、その出来事もさることながら、そのまま放置していた場合の後についての問題が強くなっている。
大量死の範囲は現地の二つの主要なビーチの間にまたがるほどのもので、どちらの住民たちも懸念を共有している。
現時点では、まだ死んだイワシの除去作業は開始されておらず、このまま魚たちが腐敗などし始めた場合、住民たちの健康へのリスクも浮上してくると現地の人たちは訴えている。
当局の迅速な対応が行われない場合、住民たちはデモを含む抗議行動を行う可能性を示唆し、当局にすみやかな行動を呼びかけた。