2016年3月20日のスウェーデン英字メディアより
北欧などの地域はほとんど地震のない場所なんですが、その北欧のスウェーデンの海域で「過去 100年で最大」の地震が起きたことが報じられていました。
過去 100年で最大といっても、マグニチュード 4.6ですから、震度でいえば震度1から2程度のもので、日本では日常的なものですが、地震のほぼないような国では十分に大きく報道される出来事になります。
スウェーデンの地震の震源
・EMSC
地震発生時の地震計のグラフ
このスウェーデンという国にどのくらい地震がないかというと、「マグニチュードを記録する地震が年に3回ほどあるかないか」というほど、地震がまったくといっていいほどない国です。
比較すれば、日本の場合は、気象庁のデータからですと、マグニチュード3以上の地震だけでも、「1年間に約 4800回」もあります。
マグニチュード3以下も含めれば、何万、何十万という地震が起きているわけで、それはもう全然違う場所に住んでいるというしかないです。
ただ、スウェーデンに限らず、地震のほとんどないような国(非常に多いです)の建物には、「耐震」という概念が基本的にないですので、もし仮に、もう少しマグニチュードの規模の大きな地震に見舞われた際には、確かにいろいろと大変なことになる可能性は常にあります。
そして、歴史を見れば、「大きな地震が絶対に起きない場所は存在しない」というのが地球の地震についての真実のようです。
スウェーデンの地震について、現地の報道をご紹介させていただきます。
Sponsored Link
Biggest earthquake 'for 100 years' hits northern Sweden
LOCAL 2016/03/20
スウェーデン北部で「過去100年」で最大の地震
3月19日の夜、ボスニア湾から 45キロメートル沖にある海域で地震が発生した。
ヨーロッパ地中海地震学センター(EMSC)の測定では、この地震は、マグニチュード 4.2を記録した。
スウェーデンの国家地震観測網によると、ボスニア湾には比較的高い地震活動があるが、過去 100年でこれほどの規模の規模はなかったという。
地元メディアによれば、負傷者はおらず、揺れによる軽微な被害が報告されている程度とのことで、スウェーデン北部の支局員からの報告では、家全体が揺れ、その揺れは約 30秒ほど続いたという。
地元の住民の1人は、ヨーロッパ地中海地震学センターに対して、「家全体が 30秒ほど揺れました。外は暗く、轟音が鳴り響いていました。私は以前にも地震を経験したことがあるのですが、今回の地震ほど強く長いと感じた地震はありません」と述べた。
このような揺れを感じる地震は、スウェーデンでは珍しい出来事で、スウェーデンではマグニチュードを示す地震は1年に3回くらいしか起こらなく、また、それはほとんどが揺れを感じない地震だ。
地震学者によれば、スウェーデンを襲った最大の地震は、1904年にスウェーデン西部を震源としたマグニチュード 5.5の地震だという。