2016年3月22日の韓国メディア
韓国で、韓国の国内として初めてのジカウイルス感染者が出たことが今朝報じられていました。
ジカウイルスに陽性を示したのは 43歳の韓国人男性で、2月17日から 3月9日まで、ブラジルを訪問し、3月11日に韓国に帰国した後、発熱、筋肉痛、発疹などがあり、検査の結果、ジカウイルスに感染していたことが判明しました。
今はまだ韓国は蚊が活動する季節ではないですので、感染が広がるということはありえないでしょうが、ただ、ジカウイルスの「性感染」の広がりは予想以上に強いものであることがわかっていて、下の米国の先月の報道にありますように、アメリカ国内の感染者(100人以上)のうち、少なくも 14人が性感染の可能性があるとされていました。
上の記事から1ヶ月経っていますので、今はもっと増えている可能性があります。蚊の蔓延しない地域では、この「性感染」の方が問題となる可能性もあります。
そして、興味深かったのは、韓国でジカウイルスの患者が出たという報道がなされたと同時に、「ウイルス関連企業」の株が急騰しているというニュースがあったことでした。
そちらのニュースのほうが興味深いですので、ご紹介したいと思います。
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(※)韓国の企業名の訳が合っているかどうかわからないですが、とりあえず、「〜社」としたのは企業名です。
韓国人で初のジカウイルス感染者の発生と共にジカウイルステーマ株急騰
韓国疾病管理本部が、43歳の韓国人男性が国内初のジカウイルス陽性となったことを発表したことを受け、関連銘柄株が上昇している。
たとえば、蚊の忌避剤を販売しているメイモン製薬社は、価格制限幅(ストップ高)まで上昇した。
診断試薬の専門企業である緑十字エムエス社は、前日より 4千500ウォン(25.86%)もの急騰を演じている。緑十字エムエス社は、最近ジカウイルスを診断することができる検出キットの輸出許可を取得したと明らかにした。
脳炎ワクチン原料を生産するオリエントバイオ社の株も、前日より 155ウォン(10.30%)上昇したのをはじめ、シンゲン生命科学社(22.37%)と国際薬品社(14.30%上昇)、ヨーヨー製薬社(10.78%)など、関連企業株が軒並み急騰している。
ただし投資の専門家は、ジカウイルスに対しての治療やワクチンがあるわけではなく、急騰する「ジカウイルステーマ株」への投資には注意するように助言している。
昨年、中東呼吸器症候群(MERS)が発生した時も、ワクチン関連株が急騰したが、すぐに急落し、投資家たちの損失事例が相次いだ。