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マスクを常に着用している人のほうが、マスクをまったくしない人より「はるかにコロナ感染率が高い」ことを突きとめたノルウェーの研究

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マスク着用者のほうが感染率が非常に高い

最近、ノルウェーの研究者たちが、

「マスクの常時着用者のコロナ感染率は、マスクをまったくしない人より最大 40%高い」

ということが示された査読済み論文を発表していました。

以下が論文です。

マスクの使用とSARS-CoV-2感染リスクとの関連性
Association between Face mask use and Risk of SARS-CoV-2 Infection – Cross-sectional study

 

さまざまな考慮を加えると、差はかなり縮まったようですが、それでも「マスクを着用しない方が感染率が低い」という論点は変わりません。

今年のはじめにもコクランのメタ分析で、「マスクはほぼまったく何の感染予防効果がない」ということが示されていました。コロナに対しだけでなく、インフルエンザに対してでもです。

以下の記事でご紹介しています。

(記事)世界最大規模のマスクに関するコクランのメタ分析で、「コロナに対してもインフルエンザに対してもマスクはほぼまったく何の感染予防効果がない」ことが査読済み論文で示される
In Deep 2023年2月2日

 

というか、もうパンデミックが始まった 2020年から、データやグラフを見るだけで、そのことはわりとハッキリとしていました。

以下は、3年前のヨーロッパ 13カ国の、

・マスク着用義務がある国(黒いライン

・マスク着用義務が「ない」国(赤いライン

の比較です。

ヨーロッパでマスク義務のあった国となかった国の感染確認数の推移

thefederalist.com

このグラフは 2年半以上前の以下の記事でご紹介しています。

(記事)マスクに感染症対策への有効性は「何もない」ことを改めて。マスクは今ではすでに単なる政治的統制ツール
In Deep 2021年4月6日

 

ともかく、マスクに感染予防効果は「まったくない」のですが、マスクは、そちらの問題ではなく、「悪い影響ばかり」があることが問題でした。

特に、小さな子どもと妊婦さんには、場合によって致命的です。

小さな子どもは「脳の発達の阻害による知能と言語獲得能力の低下」があり、妊婦さんのマスク着用は、お腹の赤ちゃんの発達に大きな影響を与えます

(子どもとマスクの記事)小さな子どもへのマスクがどのようにその子たちを殺していくか
In Deep 2021年9月27日

(妊婦さんとマスクの記事)妊婦のマスク着用は「死産、催奇形性、胎児の脳神経の損傷」と関係するとした最新のドイツの研究。それらの赤ちゃんの損傷は「不可逆的」
In Deep 2023年4月26日

最近、街の様子を見ていると、「何だかまたマスクをしている人が増えている」気がします。大人がそれを始めると、子どもたちもまたマスクの時代に戻ってしまいかねない。

大人へのマスクの悪影響など微々たるものですが、小さな子どもや妊婦さんは違います

しかしまあ、大人でも、マスク自体の毒素を吸い込み続けているので、寿命は多少短くなるとは思いますけれど。以下にあります。

(記事)[有毒の巣窟]:研究で、マスクに高い濃度の有毒揮発性有機化合物が含まれていることが判明。長期の着用は、発ガンや内臓損傷と関係する
地球の記録 2023年11月19日

 

こんな馬鹿げた習慣がそろそろ 4年目になるとか、狂気以外の何物でもないですが、しかし、「終わりが見えない」ようにも感じます。

まあ、ここまで狂気の社会に人々が慣れたのまなら、行くところまで行くしかないのですかね。

ノルウェーの研究を取り上げていた記事をご紹介します。





マスクを常に着用している人の間で新型コロナウイルス感染症の発生率が高いことが研究で判明

Higher Incidence of COVID-19 Found Among Consistent Mask-Wearers: Study
Epoch Times 2023/11/27

一部のマスク着用者の感染率は最大40パーセント高いことが判明しており、これまでのマスク研究と矛盾した結果が出た。

最近のノルウェーの研究によると、マスクを着用している人は着用していない人よりも新型コロナウイルス感染症に感染する可能性が高いことが判明した。

11月13日に医学雑誌「エピデミオロジー・アンド・インフェクション(Epidemiology and Infection)」に掲載された査読済みの研究では、ノルウェーの 3,209人のマスク使用を分析した。

研究者たちは参加者を 17日間追跡し、マスクの使用について参加者に質問した。研究チームは、マスクをより頻繁に使用する人の間で、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出る率が高いことを発見した。

マスクを「まったく、あるいはほとんど着用したことがない」人のうち、8.6%が検査で陽性反応を示した。マスクを「時々」着用する参加者では 15%に上昇し、「ほぼ常に、または必ず」マスクを着用する参加者では 15.1%に陽性率が上昇していた。

ワクチン接種状況などの要因を調整したこの研究では、マスクを時々、または頻繁に着用する人たちは、マスクをまったく着用しない、またはほとんど着用しない人たちに比べて、新型コロナウイルス感染症の発生率が 33パーセント高いことが判明した。

ほぼ常に、または必ずマスクを着用している人たちでは、この割合は 40パーセントに跳ね上がった。

しかし、「時間の経過によるベースラインリスクの違い」を調整すると、マスク着用のリスクは「それほど顕著ではない」ことが判明し、マスク着用者の感染率はわずか 4%高いだけだった。

「この結果は、感染リスクに対するマスク着用の有効性に関する以前の無作為化および非無作為化研究と矛盾する」と研究者たちは書いている。

かつての研究のほとんどは、マスクの着用により新型コロナウイルス感染症のリスクが軽減されると報告していた。

いくつかの観察研究では何倍もの感染の減少が報告されているが、1つのコミュニティベースのランダム化試験では感染リスクの統計的に有意な減少を実証できず、1つのクラスターランダム化コミュニティ試験ではわずかな減少しか認められなかった。

研究者たちは、この研究の大きな限界も指摘している。行動の違いや、調査が自己申告に基づいているという事実もバイアスの一因となる可能性があると報告書は述べている。

また、マスク着用者はマスクをしていると安全だと感じていたため、新型コロナウイルス感染症のリスクを高めた社会的距離などの他の規制に従わなかった可能性もある、と研究は述べている。

「私たちの調査結果は、マスクの着用が感染リスクの増加と関連している可能性があることを示唆している。ただし、この関連性は、マスクを着用している人と着用していない人の間の観察不可能で調整不可能な違いによるものである可能性があることに注意することが重要だ」と研究者は述べる。

研究者たちは、呼吸器病原体の感染に対するマスク着用の有効性をより深く理解するために、さらなる試験や研究を呼びかけた。

この研究はノルウェー公衆衛生研究所から全額資金提供を受けた。利益相反は報告されていない。

 

マスク義務が復活してきている

この新しい研究は、新型コロナウイルス感染症の感染者数の増加が報告される中、北米の一部の地域でマスク着用義務が復活している時期に行われた。

11月初め、ベイエリアの多くの地域は、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、RSウイルスなどの感染拡大が予想される呼吸器疾患のシーズンに先立ち、医療現場でのマスク着用規則を発令した。

カリフォルニア州では、サンフランシスコ、アラメダ、サンタクララ、サンマテオ、マリン、コントラコスタ、ナパ、ソノマ、ソラノの各郡がマスク着用義務を発令し、この規則は来年 3月か 4月まで有効となる。

医療施設のスタッフと従業員のみにマスクの着用を義務付けている場所もあれば、患者や訪問者にもマスクの着用を義務付けている場所もある。

カナダでも、7つの病院が先月、「新型コロナウイルス感染症の感染防止を目的として」マスク着用義務を復活させた。

ブリティッシュコロンビア州では、州保健官のボニー・ヘンリー氏が、10月3日から医療従事者、ボランティア、訪問者に対し、すべての公共医療施設で「医療用」マスクの着用を義務付けると発表した。

最近のいくつかの研究では、ウイルス感染を防ぐためのマスクの使用に疑問を呈している。1月下旬にコクラン・ライブラリーで発表された 78件のランダム化対照試験を分析したレビューでは、「医療用/外科用マスクの使用による呼吸器ウイルス感染症の明らかな減少」は示されていないことが判明した。







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