ロシアで 12月から続く強烈な寒さが終わる気配を見せていません。
シベリアのヤクーツクでは、12月初旬に -40℃を記録して以来、現在までに一度も -40℃を上回っていないのだとか。ロシアの現地メディアも「異常な寒波」だと報じています。
ヤクーツクは以下の場所にありますが、ヤクーツクだけが寒いのではなく、シベリアのこの周辺すべてが異様な寒気に包まれています。
Google Map
最低気温が -60℃近くに達しているヤクーツクの光景
electroverse.net
もともとヤクーツク周辺は冬はとても寒い場所で、平年でも -40℃に達することは珍しくはないのですが、今年は、-50℃以下の状態が続いている上に、期間が歴史的に長いのだそう。
以下はヤクーツク周辺の観測ポイントの2021年に入ってからの気温の推移です。場所によっては、この 10日間ほどはずっと -50℃以下の気温で推移していることがわかります。
歴史的にも最長となる驚異的な寒気となっているようです。
このようなことになっている原因のひとつは、以下の記事などでもご紹介しました北極の大気の循環である極渦の崩壊です。
極渦の崩壊により「過去1世紀で最も寒かった1929年1月の気象パターン」と同様の状態となり、並外れた寒さが北半球の各地に影響を与え始めている
投稿日:2021年1月19日
ロシアの報道では「このような極端に低い気温の中での生活上のルール」として、「一カ所に立ち止まったり、動作を止めないこと」ということが取り上げられています。
動作を止めると一瞬で凍っちゃうんですかね(そんなことはないだろうが)。
今後のこの地域の気温の予測も、しばらくは -50℃前後あるいは、場所によっては -60℃前後の気温が続くとされていて、記録的な寒さは続くようです。