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ミニ氷河期の到来 異常な現象 異常気象

極渦の崩壊により「過去1世紀で最も寒かった1929年1月の気象パターン」と同様の状態となり、並外れた寒さが北半球の各地に影響を与え始めている

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Severe Weather Europe




 

以前、In Deep に、北極上空の非常に冷たい大気の流れである「極渦」が、成層圏の突然の温度上昇によって分裂あるいは「崩壊」していることを書かせていただいたことがあります。

成層圏の気温が突然上昇する現象により北極の大気循環が崩壊。これにより2月にかけて北半球に超低温がもたらされる可能性が。そして低気温とウイルスの関係…
In Deep 2021年1月9日

これは、成層圏の気温が突然上昇する現象(成層圏突然昇温)により、非常に高い温波が北極の成層圏全体に及び、北極上空が著しい高温となったことにより極渦が崩壊したものです。

以下の図がその状況を示しているもので、北極周辺が真っ赤(気温が高い)となっていて、青で示される極度に温度の低い崩壊した極渦が、北米やユーラシア大陸を覆っていることがわかります。

崩壊した極渦が周辺に広がっている様子

GFS Analysis

この影響は、北米、ヨーロッパ、中国、ロシアなどで顕著になってきていて、現在のヨーロッパはほぼ完全に全域が異常な寒さとなっています。

ちょっと見づらいかもしれないですが、以下は 1月18日のヨーロッパの朝の気温の分布です。

ヨーロッパ中部から東部、北欧はすべて氷点下であり、通常は温暖なスペインやイタリアなどでも、氷点下の気温が見られます。

2021年1月18日のヨーロッパの早朝の気温

Meteociel.fl

ヨーロッパの気象サイトは、この状況について「 1929年にヨーロッパが経験した状態と同じパターンとなっている」として以下のように述べています。

シビア・ウェザー・ヨーロッパより

2021年1月下半期の冬の気象パターンの予測は、1929年1月と驚くほど類似していることを示している。 1929年1月は、過去 1世紀で最も寒い冬の 1つだった。

その時と、ほぼ同じ気温分布が、米国とユーラシア全体で記録されている。

今回の冬の気象パターンの変化における重要な役割は「極渦」の崩壊にある。エネルギーの強い交換が成層圏の極渦を破壊し、破壊された流れが今、私たちの住む地域の気象に影響を及ぼし始めている。 Severe Weather Europe 2021/01/15)

ここにありますように、 1929年(1928年からの冬)というのは、「ヨーロッパにおいては、過去1世紀で最も気温が低かった冬」なのです。

この状態がいつまで続くのか、あるいは、アジアも影響を受けるのかについては何ともいえないですが、少なくとも、北米大陸、ユーラシア大陸では非常に強い影響をすでに受けていると見られ、

「過去 100年で最大の寒波」

が長く続く可能性があります。

これらの並外れた寒波は、少なくとも中国の全域に近い範囲と朝鮮半島には影響を与えていまして、今後、崩壊した極渦の影響の範囲が広がった場合、日本でも、日本海側や北日本を中心に相当厳しい寒さや大雪を経験する可能性があります。

気温が低い状態が長く続くことは感染症のことなども含めて、いろいろな意味で好ましいとはいえないのですが、どうなっていくのでしょうかね。







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