2019年5月28日 マレーシア・クアラルンプール近郊のバンサーにて
マレーシアの首都クアラルンプール近くに、富裕層の方々などが暮らす高級住宅街として知られるバンサーという街があります。
そのバンサーにおいて、5月28日、非常に印象的な彩雲が出現しました。
それは、まるで虹色の輝く円盤が雲間から姿を現したような、なかかな非日常的な光景にも見えなくもない空の様相でした。
2019年5月28日 クアラルンプール近郊バンサーの空に
雲間から彩雲が見えている状態なのかなと思っていましたが、この写真が掲載されていた記事には、「クラウン・フラッシュ現象」と記されていました。
クラウン・フラッシュは、以下の過去記事で取り上げたことがあることを思い出します。
クラウン・フラッシュというのは、確定した科学的説明はないのですが、「積乱雲などに帯電した氷の結晶が、電磁界の変化で太陽光の反射を変化させる」と推定される光学現象です。つまり、このような虹色の色が「次々と変化していく」という現象のことを言うようです。
虹色の部分の色がどんどんと変化していく様相は、確かに美しいでしょうね。
思い出しますと、比較的似たような現象が、タイとベトナムで観測されていたことがあり、東南アジアの気候条件で出現しやすいものなのかもしれません。
2017年9月 ベトナム・ダクラク省で撮影された雲と光
2017年10月 タイ・チェンマイで撮影された雲と光
こういう現象を見ていると、単なる光学現象を超えて、雲の中から何らかの意志を持った何らかの存在が出てくる、というような感慨も出てこないでもありません。