アルバニアの地震を伝える6月1日の報道より
・VOA
バルカン半島に、ギリシャと隣接しているアルバニアという国があります。地図では以下の場所にありますが、このアルバニアのコルチャという地方で、6月1日、この地方としては大きな地震が発生しました。
アルバニアの場所と地震の震源
・Google Map
上の地図では、震源としての場所を示させていただいていますが、地震は1度ではなく、マグニチュード 5.2を筆頭に、M4.9、M4.8、M5.0の地震が立て続けに起きました。
アメリカ地質調査所(USGS)の地震マップを拡大しますと、以下のように、「短時間のうちに何度も地震が起きていた」ことがわかります。この記録では、数時間のうちにマグニチュード 2.5以上の地震が 8度起きていたことがわかります。
2019年6月1日 アルバニアのM2.5以上の地震の発生状況
・USGS
バルカン半島では、ギリシャでは稀に地震が起きることがありますが、アルバニアなどを含めて、このような規模の地震が発生したということは、これまで聞いたことがないほど珍しいものだと思われます。
記録を調べますと、アルバニアでの比較的大きな地震としては、今から 300年以上前の以下の記録が残っているだけです。
「 1701年3月19日 アルバニア・テペレナ県でM6.4の地震 死者300人」
アルバニアは、このような地震は何百年単位でしか発生しないような場所のようです。
今回の地震では、約 100軒の家屋が被害を受けたとのこと。
地震で倒壊した家
写真を見ますと、このあたりは石造りの家が多く、マグニチュード 5程度の地震でも倒壊してしまった家屋が多いようです。
それにしても、この場所で、このような連続した地震が起きるというのは珍しいと思いまして、この 6月1日の世界の地震の発生状況を見てみましたら、この日は、
「環太平洋火山帯《以外》の場所で、ずいぶんと地震が発生していた」
ことがわかりました。
以下は、このアルバニアの地震があった日の世界で発生した「マグニチュード 3.0以上の地震の震源」です。
アルバニアで地震が発生した6月1日の世界のM3.0以上の地震
環太平洋火山帯で、このような中規模の地震が数多く発生するのは、通常のことですが、この 6月1日には、中東からヨーロッパにかけて、M 3.0以上の地震が、かなり発生していたことを知りました。
これはなかなか珍しいことで、この日だけがそうだったのか、あるいは、ヨーロッパ周辺の地質活動に何か変化が起きているのかはわかりません。
それは時間と共にわかってくることなのかもしれません。