戦争の時代 異常な現象

「この国は、第四次中東戦争以来最大の危険に直面している」:イスラエル全土で数十万人規模の反政府デモが勃発

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3月26日 イスラエルの首都エルサレムTimes of Israel




 

近年のイスラエルではまれに見る危機

現在、ヨーロッパを中心に、非常に多くの国で反政府デモやストライキなどが発生し続けていますが、ついにイスラエルで、おそらくは近年最大の抗議デモが発生しました。原因は、以下は日本の報道ですが、イスラエル首相が国防相を罷免したことにあるようです。

イスラエル首相、国防相を罷免 司法改革に異論

イスラエル首相府は26日、ネタニヤフ首相がガラント国防相を罷免したと発表した。

ガラント氏は25日、ネタニヤフ政権の主要政策である司法改革を巡り、審議の「中断」を主張、法制化を目指す政権の方針に異論を唱えていた。時事 2023/03/27)

なぜ、ここまで大きな騒動となっているのか、私にはちょっとわからない面もあるのですが、政府による立法について、この 3ヵ月など、市民と政府は対立関係にあったようで、そして、国防相の解任と共にその対立が一気に爆発したようです。

デモは、首都だけではなく、ほぼイスラエル全土におよび、その参加人数は、60万人とも 70万人とも報じられています。イスラエルでここまでのことが起きるのは珍しいです。


抗議する群衆で埋め尽くされたイスラエルの首都エルサレムCNN

 

この事態を受けて、イスラエルの元首相であるナフタリ・ベネット氏は、

「この国は、第四次中東戦争以来最大の危機に直面している」

と述べたことが伝えられています。

また、以下の動画を見ますと、本来は大衆を取り締まる側の警察も大衆側について抗議デモに参加しているようで、人々の反政府感情がかなり広がっていることを示しているのかもしれません。

 

まあ……聖書的な話の世界では、「イスラエルでの混乱は世界の大きな変化と混乱につながる」というような神話的な言い回しもあるわけですが……この騒動が、今後どうなるのかわからないですが、フランスやイタリアなど、暴動とストライキの渦中にあるヨーロッパを含めまして、世界は本格的にカオスの渦中に入りつつあるようです

太陽活動も関係しているとは思うのですが。

暴力、革命、戦争、病気、そして大量死…。太陽活動と共に過激化する世界で生きる
In Deep 2023年3月25日

 

イスラエルで起きているこのデモについて、タイムオブ・イスラエルの報道をご紹介します。




 


「私たちは恐れない」:ネタニヤフがガラント国防相を解任した後、大規模な抗議行動が全国的に勃発

‘We are not afraid’: Mass protests erupt nationwide after Netanyahu fires
Time of Israel 2023/03/27

ベンジャミン・ネタニヤフ首相がヨアフ・ガラント国防相を解任した後、3月26日の夜から 27日の朝にかけて、イスラエル全土で大規模な抗議行動が勃発した。

抗議者たちは、テルアビブの主要高速道路を封鎖し、エルサレムの首相官邸の外でかがり火に火をつけた。警察隊による放水銃まで使用されたこの全国的なデモは、計画された 1週間にわたる一連のデモの初日を締めくくった。

首相官邸がガラント国防相の解任を発表した後、イスラエルの旗を振って、何万人ものデモ参加者たちが 3月26日の夜、通りに殺到し、テルアビブ、エルサレム、ハイファ、ベエルシェバや、他の地方の町に至るまで、大規模に集会が開かれた。

テルアビブでは、抗議者たちがアヤロン高速道路の両方向を封鎖し、道路でたき火に火をつけ、「民主主義!」と叫びながら、夜遅くまでとどまることを誓った。

ガラント国防相の解任のニュースは、午後10時頃に広がったが、その頃から、テルアビブの人々は、毎週の抗議行動の場所であるカプラン通りに向かい始め、主要なアヤロン高速道路を両側から封鎖した。

高速道路では、抗議者たちが飛び跳ねて踊り、「私たちは怖くない!」叫んだ。あるいは、「民主主義か反乱か!」等と声を上げた。

エルサレムでは、デモ参加者たちが警察と衝突し、警察は放水銃を使って彼らを追い散らした。その後、抗議者たちは、ガザ通りのネタニヤフの自宅から首相官邸に向かって行進した。

チャンネル12 の未確認の報道によると、60万人から 70万人のイスラエル人が全国でデモに参加したとされ、北のキリヤット・シュモナ市から南のエイラート市まで抗議行動が報告されている。

チャンネル 12 は後に、「数十万人」が通りに出ていたと語った。しかし、その数字を数万単位とする報道メディアもある。

警察長官のコビ・シャブタイ氏は、この抗議行動について話し合うために他の警察幹部と状況評価を行ったと、広報担当者が 3月26日遅くに語った。

抗議者と警察の間でいくつかの衝突が発生したため、警察官と消防当局はその後、火を消し、道路を片付けるためにアヤラオン高速道路に移動した。

3月26日の夕方、抗議者たちはモシャブ・アミカムにも集まり、自宅の外でガラント国防相を支持し、立法プロセスを継続することに反対することを諦めるように呼びかけ、党の閣僚からの圧力に屈しないよう呼びかけた。

元将軍のガラント氏は、3月25日の夜、司法改革をめぐって形成された深い国民的亀裂が軍に浸透し、その力を侵食していると警告し、野党との妥協案を求めた。ガラント氏は、公然と直接的にそう述べた最初の著名な連立大臣だった。

「ガラント氏は国のことを第一に考え、独立記念日までに別の方向を見つけようと要求した」と、デモ参加者たちはチャンネル12 ニュースに語った。

抗議がエスカレートする兆しとして、大学のグループは、ガラント氏の解任を受けて 3月27日の月曜日の朝から始まるゼネストを発表した。

「私たちイスラエルのすべての大学の長、学長、経営陣は、イスラエルの民主主義の基盤を弱体化させ、その存続を危険にさらす立法プロセスが続く中、明日の朝からイスラエルのすべての大学での研究を停止します」と、ヘブライ語メディアが伝えた声明の中で大学は述べた。

「私たちは首相と連立政権のメンバーに対し、立法を直ちに中止し、合意された大まかな概要に到達するために直ちに協議に入るよう求める」と彼らは付け加えた。

3月25日の抗議活動の指導者たちは、テルアビブとエルサレムでの大規模な抗議行動を含む、イスラエルの「日常生活を転覆する」ことを目的とした、前例のない全国的な「機能停止の週」を発表した。

計画された法律に反対する大規模な抗議行動が 3か月近く毎週行われ、法学者、ビジネスリーダーなどの著名人による反対の波が高まっている。







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