パンデミック 大量死 異常な現象

イスラエルで「ワクチンパスポートが廃止」される。コロナ死者数が最大の日に政府が発表

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先日、イスラエルのコロナ死者数がパンデミックが始まって以来「最大」を記録したことを以下の記事で取りあげました。

終わりは来ない : イスラエルの1日の新たなコロナ死者数がパンデミック開始以来最大を記録
投稿日:2022年2月3日

イスラエルは世界で最も迅速にブースターショットを展開し、世界で初めて「 4回目のコロナワクチン接種」の実施に踏み切った「コロナワクチン先進国」です。

そして、ブースターショットを繰り返しているうちに、ついにイスラエルは、1月に「人口あたりの感染者数が世界一」というコロナ感染数トップ国になりました。

イスラエルの人口あたりの感染数が「世界一」に。あまりの急増にイスラエル保健省のシステムがクラッシュし、感染数カウントを停止
投稿日:2022年1月25日

そして、イスラエルは、強力なワクチンパスポート制度を世界で最初に実行した国でもあります。「グリーンパス」と呼ばれるワクチンパスポートをイスラエル政府が最初に実施したのは、約 1年前の 2021年3月のことです。

以下の記事にあります。

イスラエルで「ワクチンパスポート」が発効。ワクチンを接種した人だけがロックダウンを解除されることに
投稿日:2021年3月1日

そのようなイスラエル政府が、現在の「過去最大の感染死者数」が出ている中で

「ワクチンパスポートの廃止を発表した」

のでした。

政府によるグリーンパス撤廃の理由は、「感染数が減少しているから」でした。

しかし、イスラエルの死亡数は上昇し続けており、7日移動平均線でも過去最大を示しています。


ourworldindata.org

今回のイスラエル政府からのワクチンパスポートの撤廃の発表は、上のグラフにありますように、7日移動平均での死者数が過去最大を記録した 2月4日のことでした。いくら何でもタイミングはちょっとアレだと思いますが、このグリーンパスの撤廃により、ホテル、レストラン、劇場、ジムを含めた、あらゆる場所への入場、移動、などにワクチン接種証明が「必要なくなる」としています。

結婚式などの集会の一部では今後も必要のようですが、場所に関しては、ほぼどこでも入場にワクチン接種証明は必要なくなります。

 

つまり、「ワクチンを接種した人も、接種していない人も、すべての行動について同じになる」ということで、コロナ前の普通の状態に戻ったことになります。

ワクチン接種を拒否して行動規制に約1年耐えてきた人たちにしてみれば、「ようやくこの日が来たか」となるかもしれないですが、しかしこれでは、ブースターまで接種した人たちにしてみれば、

「自分たちは何のために 3回、4回のワクチンを打ったんだ?」

と思う人たちから不満が出ても不思議ではないと思うのですが、そのあたりはどうなんですかね。どこの国でもそうだと思いますが、感染予防のためというより、「ワクチンパスがほしいから」打った人たちは、特に若い人を中心に多いと思います。やりきれないでしょうね。

しかし、一方で考えますと、ワクチンパスを廃止したということは、「 5回目のブースターは行わない方向」というイスラエル政府の意志も見えなくもないです。もしかすると、イスラエル国民はようやくワクチン輪廻から開放される可能性もあるのかもしれないですが、それにしても、いろいろとすでに遅くはありますが。

この破天荒な発表をしたイスラエル政府のグリーンパス廃止の報道の関して、イスラエル大手メディアの報道をご紹介します。


イスラエル政府は、ほとんどの場所の入場に際してのコロナワクチンの証明の撤廃を承認

Israel Approves Scrapping Proof of COVID Vaccination for Most Venues
haaretz.com 2022/02/04

イスラエル政府のコロナウイルス対策内閣は 2月4日、コロナ感染が減少し続けていることを理由に、ほとんどの場所において、ワクチン接種証明の提示が必要とする要件を取り下げ、ホテル、レストラン、ジム、映画館等で、ワクチン未接種者の立ち入りの禁止案件を解除した。

 この決定は、イスラエルの憲法司法委員会の承認を条件として、2月7日に発効する。

結婚式やパーティーなどの「感染リスクの高いイベント」には、引き続き接種証明が必要となる。

同時に、内閣は、学校での子どもたちのマスク義務の期間を延長し、また、3月1日までワクチン未接種の学校職員に対して 48時間ごとに陰性検査を提示する義務を延長することを決議した。

イスラエル保健省のデータによると、感染症と死亡者数は着実に減少しているものの、重症事例は増加し続けるという事態への直面が続いている。

イスラエルは 2月3日に 46,347件の新たに確認されたコロナウイルスの症例を記録し、全日の 60,537件の症例、および週の初めの 74,369件の症例から、新たな感染数は大幅に減少した。

しかし、2月5日の時点で重症事例数は 1,132件にのぼり、そのうち 355件が重篤な状態とされている。これらには、人口呼吸器を使用している 288人と ECMOマシンを使用している 18人が含まれる。

イスラエルではまだ重症事例の減少を見えていない。







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