パンデミック 大量死 異常な現象

韓国で4400万人を対象にして行われた心筋炎の調査で、少数ながらも「ワクチンの直接の影響による心筋炎」が確認される。死亡者は全員が45歳未満

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若い男性が中心の心臓突然死

韓国も日本同様に、コロナワクチン接種率が大変高い国ですが (ただし、ブースターショット接種率は日本がダントツに高いです)、その韓国で、政府からの資金提供を受けて、「ワクチン後の心筋炎」についての同国最大となる調査がおこなわれました。

論文の冒頭には、以下のようにあります。

論文「新型コロナウイルスワクチン接種に関連した心筋炎:韓国の全国的研究 」より

新型コロナウイルス感染症ワクチン接種を少なくとも1回受けた 44,276,704人を対象に、韓国疾病管理予防庁の専門家判断委員会によって確認された新型コロナウイルスワクチン接種関連心筋炎(VRM)症例の発生率と臨床経過が分析された。

新型コロナウイルスワクチン接種関連心筋炎は 480 件(10 万人あたり 1.08 件)で確認された。心筋炎の発生率は女性よりも男性の方が有意に高く、mRNAワクチンは他のワクチンよりも有意に高かった。

ワクチン接種関連心筋炎の発生率は、12~17歳の男性で最も高く(10万人あたり5.29件)、70歳以上の女性で最も低かった(10万人あたり0.16件)。…ワクチン接種関連心筋炎に起因する心臓突然死の症例はすべて45歳未満で、全員が mRNAワクチンを受けていた。

academic.oup.com

 

今回ご紹介するエポックタイムズの中にも記載がありますが、この調査自体が、やや過小報告へ誘導する部分がないではないのですが、それはともかくとして、この中で、注目すべきは、

「若い男性に突出して多く心筋炎が見られる」

ということが数値として判明したことです。

 

・ワクチン後に心筋炎を起こして死亡した全員が 45歳未満

・心筋炎の事例が最も多かったのが 12歳 - 17歳の男性

 

つまり、「少年、青年が最も心筋炎を起こしやすい」ということがわかったことになります。

これは、米 CDC のデータもある程度同じ傾向で、以下は、CDC のワクチン後有害事象報告にある心筋炎の年齢別分布です。

CDC のデータによる接種後の心筋炎の報告の年齢分布 (9歳 - 97歳)

OpenVAERS / Myo-Pericarditis

 

この年齢分布は、12歳から 17歳が最も多かったという韓国の調査とも傾向が当てはまります。70歳以上では、極端に心筋炎の報告が減少しています。

この CDC の報告では、心筋炎が報告された最も若い年齢は 9歳でした。

まだ 9歳で、心筋炎を起こしたわけです。

 

そして、これらの問題は、

 

「損傷した心筋は基本的に元に戻らない」

 

という点にあります。

以下の記事などに記しています。

[記事] 若い人たちに「多発している心疾患」は深刻なことかもしれない。これは生涯引きずる問題だから
 In Deep 2021年12月9日

[記事] 「心筋炎はワクチン接種後6ヵ月でも80%の人たちが回復していなかった」という論文を読んで起こる疑問
 In Deep 2023年5月11日

 

もっとも、いくら損傷した心臓の細胞は再生されないとはいえ、9歳とか 10歳とかの子どもの場合、まだ「内臓が成長中」ですので、その過程の中で損傷が修復されることもあるのだとは思いますが…。

なお、子どもの臓器が、大人と同様に成長する時期は、千葉大学教育学部の資料によれば、11歳頃だそうです。

いずれにしましても、症状が出ないまま、心筋に損傷を持地続けている人たちもいないともいえないわけでして、なかなか深い問題だと思います。

この韓国の調査を取り上げていた米エポックタイムズの記事をご紹介させていただきます。




 


新型コロナウイルスワクチンによる突然死の一部が、解剖で確認される

Some Sudden Deaths Caused by COVID-19 Vaccines, Autopsies Confirm
Epoch Times 2023/06/06

一部の突然死が、新型コロナウイルスワクチンが原因であったことが検視で確認された。

メッセンジャーRNA 新型コロナウイルス感染症ワクチン接種後に突然死亡した 8人は、心筋炎と呼ばれるワクチン誘発性心臓炎症の一種が原因で死亡したと、韓国当局が解剖を調べた結果発表した。

「ワクチン関連心筋炎が、唯一考えられる死因だった」と、全南大学病院のキム・ゲフン医師ら韓国の研究者たちは述べた。

心臓突然死(SCD)はすべて 45歳以下の人々で発生しており、その中にはモデルナ製ワクチンの 2回目接種後にわずか 1日で死亡した 33歳の男性や、ファイザー社のワクチンの初回投与を受けた後、3日後に死亡した 30歳の女性も含まれている。

研究者たちによると、解剖前には心筋炎が臨床診断や死因として疑われることはなかったという。

新型コロナワクチン接種後に心筋炎を経験した人たちのうち、他に 13人の死亡が記録されたが、解剖結果の詳細は明らかにされていない。死亡者の中にはアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン接種者もいた。

研究結果を報告した研究者たちによると、結果は「特に mRNAワクチン接種を受けた 45歳未満の個人では、新型コロナウイルスワクチン接種の潜在的に致命的な合併症として、心臓突然死を注意深く監視または警告する必要性を示している」という。 研究は、6月2日に医学誌ヨーロピアン・ハート・ジャーナル誌に発表された。

この研究には韓国政府の資金提供があった。

ファイザー、モデルナ、そして、アメリカ食品医薬品局は、エポックタイムズからのコメントの要請には応じなかった。

 

心筋炎の事例はまれではあるが、5分の 1のケースで重篤に

研究によれば、新型コロナワクチン接種後の心筋炎の全体的な発生はまれであったが、問題の 1つは、実際の数はもっと多い可能性があることだ。

2021年2月26日から 2021年12月31日までにファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、またはアストラゼネカのワクチンを少なくとも 1回接種した 4,420万人の韓国人のうち、心筋炎の疑いのある症例 1,533件が韓国疾病予防管理局に報告されたと記録されている。

このうち、専門家裁定委員会はワクチン誘発性心筋炎の症例​​が 480件であることを確認した。

これらの心筋炎は、主に男性と 40歳未満の人々に発生し、18人を除く全員が mRNAワクチンによって引き起こされた。

全体の発生率はワクチン接種者 10万人当たり 1件だった。罹患率が最も高かったのは 12~ 17歳で、女性では 10万人あたり 3.7件、男性では 10万人あたり5.2件だった。

この数字はワクチンの種類や年齢によって内訳されておらず、mRNA ワクチン以外の接種者も含まれているため、率が薄められたことを意味している (過小報告である可能性があるということ)。

mRNA以外のワクチンを除外すると、16歳と 17歳のアメリカ人男性に対するファイザーの 2回目の投与量 100万回あたり75.9例など、他の地域ではより高い心筋炎の罹患率の推定が導かれている。

韓国では、一部の専門家が新型コロナウイルス感染症(自然感染)誘発性の心筋炎より、ワクチン起因性心筋炎の方が、より強力であるエビデンスがあると主張していたにもかかわらず、韓国当局はワクチン接種後 43日以上経過して発症した心筋炎を伴う症例や新型コロナウイルス感染症検査陽性を含む症例を自動的に除外した。

 

韓国と米国の報告制度

韓国政府は、新型コロナワクチンが展開される前に、ワクチン接種後のすべての有害事象に関する報告制度を確立し、有害事象に関連した医療費を支払う国家補償制度と結びつけていた。

このシステムは、ワクチンとの因果関係を証明できないが、一時的な関連性やワクチン接種直後に起こった出来事などの証拠を提供した人々にも補償を提供する。当局は軽度の影響を受けた人々にも資金を与えている。

2022年 8月の時点で、 20,000人以上がこのプログラムを通じて補償を受けている。

対照的に、米国の制度は 5月1日の時点で、補償されたのは 4人だけだ。

両国とも医療従事者たちに対し、心筋炎などワクチン接種後の特定の事象を報告するよう義務付けているが、少なくとも米国ではすべての症例が報告されているわけではない。

米国当局は、新型コロナワクチン接種後に死亡した人々の解剖を検討したが、当局は結果の公開を拒否した。当局は 2月に、検視報告書から一部の情報を提供すると述べたが、現在のところまだ提供されていない。







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