ミニ氷河期の到来 異常気象 自然災害

南米ブラジルに同国史上最大の寒波が直撃。サンタカタリーナ州では氷点下の中で広範囲が氷に包まれるという異常事態

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2019年7月7日 凍結したブラジル・サンタカタリーナ州ウルペマの光景


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先日、In Deepの以下の記事において、世界的に強い寒気に見舞われている場所が増えていることをご紹介しました。

全世界に「極端な夏の寒波」が到来。そして、アメリカ海洋大気庁の予測からは、秋からの日本はさらに平年より寒くなっていく可能性が浮上

中でも、ブラジルの寒さはものすごいことになっていて、中部から南部のいくつかの州では、ブラジルでの観測史上で最も低い気温が次々と記録されています。

以下は 7月7日の南米の気温の状態で、濃い青から紫色のところは、平年より非常に気温が低くなっている場所です。ブラジルの中部から南部で激しく気温が低くなっていることがわかります。

2019年7月7日の南米の気温の平年との差異


GFS

リオデジャネイロ州やサンタカリーナ州など、産業や農業などで主要な場所に最も強い寒波が流れ込んでいます。そして、この状態は、その後も現在まで続いているのです。

ブラジルの報道によれば、温暖なリオデジャネイロ市でも、7月9日、リオの 7月の気温としては過去最低の 11.3℃まで下がりました。また、このリオ市があるリオデジャネイロ州では、イタチアイアという高地で -8.1℃の最低気温が観測され、7月に記録された気温としては、最も低かったようです。

気温が最も下がったのは、サンタカリーナ州で、ウルペマという場所で -9.2℃という 7月の気温としては観測史上で最も低い気温が記録され、各地で滝や木々などが凍結した光景が広がっています。

2019年7月7日 凍結したサンタカリーナ州ウルペマの光景


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Marilia Sutil

農業被害への懸念も広がっています。ブラジルは、世界最大のコーヒー輸出国ですが、この過去最大の寒波で各地に霜が降りていまして、コーヒー収穫への影響が出る可能性があります。今後の天候の状況によっては、世界的なコーヒー価格に影響を与えることになるかもしれません。

他にも、ブラジルはサトウキビの一大生産国でもありますが、サトウキビもまた霜の影響を受けている地域が多くなっているようです。

ブラジル国立気象研究所によれば、この異常な寒波は、少なくとも、今週いっぱい続くようで、7月14日頃までは同じような状況のようです。また、この週は、ブラジルの歴史の中で最も寒い 1週間となると国立気象研究所は述べています。







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