英国デイリーメールの報道より
・Indonesia tsunami-quake death toll could soar over 2,000
10月5日に最大の被災地ドンガラに到着した軍の捜索隊
9月28日にインドネシア・スラウェシ島で大きな地震が発生してから 10日近くとなりました。
人的被害の多くが津波でのものだったこの地震では、発生後すぐの段階では被害の状況がわからなかったのですが、震災 3日目には、以下の記事で取り上げましたように、死者 1200名という、甚大な災害の様相が明らかになっていました。
しかし、その時点では、最大の被害が発生していると推測されていた震源地に近いドンガラ(人口 30万人)など、いくつかの遠隔地の状況がまったく掴めていませんでした。
10月5日なって、ようやく軍隊や捜索隊などが、ドンガラを含む、これまで捜索されていなかった場所に到達したことが報じられています。
しかし、救援隊が到着した時に判明した事実は、
「行方不明者がまだ 1000人以上いる可能性がある」
ということでした。
この日の時点で、この地震と津波による犠牲者の数は、1558人にのぼっています。
行方不明者数についての情報は錯綜していて、この 1000人以上という数字も正しいのかどうかよくわかっていないようですが、今後、震源地付近の町や村などの捜索が住むにつれて、急激に犠牲者の数が、さらに増えていく可能性が高くなっているようです。
また、震源地付近では、津波による被害だけではなく、地震そのものの揺れによる被害と、地滑りによる被害がひどいようでして、そう簡単に捜索や救援が進むものではないようです。
10月5日 震源地付近の荒廃した様子
被災地で自動小銃を構えながら前進している軍人の様子が、何となく、現地の治安というのか状況を多少考えさせてくれるものがあります。
いずれにしましても、インドネシアの地震と津波による被害は、インドネシアの当局が想定していた「最悪の状況」に迫っているようです。