2016年5月20日の報道より
・Indian city hits 51 degrees, setting new heat record since 1950s
過酷な熱波が続くインドですが、4月27日に、
・インドの熱波は未知の領域「48.5℃」へ突入…
2016/04/27
という記事を書きましたが、そのインドで、ついに「 50℃越え」の気温が観測されたことが報道されていました。
いかな暑いお国のインドとはいえ、気温が 50℃を越えることは極めて珍しく、これまでインドで記録された最高気温は、1956年にインド北部のラジャスタン州のファロディという砂漠の都市で観測された 50.6℃でした。
今回そのファロディで 5月19日、インド国内での最高となる 51℃を記録したことが報じられていたのです。
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その前日くらいまでのインドや東南アジアの気温を見ていた時に、50℃が近いということを知っていたのですが、ついに、夏をまだ前にして、50℃を突破してしまいました。
下は 5月18日のユーラシア大陸を中心とした最高気温の分布です。
2016年5月18日のアジア・ユーラシア各地の最高気温
赤い丸で囲んだ一番上にある「49」と書かれた場所が、インド国内での最高気温 51℃が観測されたファロディです。
その前日の 5月18日には、このファロディをはじめとして、多くの場所で 49℃にまで気温が上がっていたことがわかります。
それにしても、上の気温分布を見ますと、全体的に暑いですね。
タイやミャンマーにも 40℃を越えているところがありますし、パキスタンには「 46℃」という場所があります。
そして、インドをはじめとして、これから「夏に向かう」各地は、今後どのようなことになっていくのか。
インドに関しては、雨季であるモンスーンまで数週間はあり、それまでは暑さが続くとみられています。
冒頭の記事には、
インド気象局は、この週末、インド北部と西部地域の大部分を「厳しい熱波」が横切る見込みとしており、警報を発している。
北部と西部では、最高気温が 45℃に達するところが相次ぐと予測される他、平年より 5℃以上高い気温となる地域が多くなると見られる。
とあり、インド気象局の予測によれば、どうやら「さらに激しい熱波に見舞われる可能性」があるようなのです。
ですので、場合によっては、さらに最高気温記録が更新される可能性もあるのです。
南アジアや東南アジアは、かなり厳しいシーズンとなってしまっているようです。