最高気温48.5℃を記録したことを伝えるインドの報道
上のインドの報道と同じ日のデンマークの報道
気温に関しては、日本も何だか大変なことになっていくようで、4月25日に気象庁は、異常天候早期警戒情報を出しまして、下の図のように、北海道以外は、4月30日頃から、かなり高い気温になることが予測されるそうです。
・気象庁
といっても、今のインドで起きていることを考えると、多少の高温など気にしている場合ではないのかもしれません。
先日、
・インドで熱波の死者が160人を越え、当局は、現在「3億人以上」が危険にさらされていると発表。その熱波の中で、激しい雹嵐も各地で発生
2016/04/24
という記事で、インドの熱波で多くの人々が危険な状態にさらされていることをご紹介しましたが、熱波が「さらに激化」しているのです。
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冒頭の報道のように、ティトラガルという場所では最高気温が 48.5℃に達し、他の地域でも、45℃などの非常に激しい熱波が続いています。
・sky met
上は 4月24日の気温分布ですが、インドの東部はほとんどが 45℃前後の最高気温となっているという、かなりの異常事態となっています。
そして、通常ですと、インドで気温が上昇するのは、「これから」ですので、まだ厳しい状態が続くと思われます。
基本的には、6月頃に雨季(モンスーン)が始まるまで、この状態が続くのではないかと見られているようです。
モンスーンが普通通りに来れば、暑さは収まっていくのでしょうけれど、昨年のインドは、モンスーンに雨が十分に降らず、結果として、記録的な熱波となったのですけれど、仮に今年同じように雨が少ないような場合は、昨年の熱波の状態を越えてしまう可能性もあります。
また、どうやら東南アジアでも暑さが広がっているようです。タイでは、使用電力量が過去最大になったことが報じられていました。
タイ各地で40度超え 最大電力過去最高に
newsclip.be 2016/04/25
タイ発電公社(EGAT)によると、25日午後2時53分の電力消費が2万8475・3メガワットに達し、今月19日に記録した2万8351・7メガワットを上回り、最大電力の過去最高を更新した。猛暑でエアコンの使用が増えた。
タイ気象局によると、25日の最高気温はバンコクで37・2度、中部ナコンサワン市で43度、北部メーホンソン市で42度、チェンマイ市で40度、東北部ナコンラチャシマ市で41度だった。
アジアがこのようになっている中、ヨーロッパには「寒い春」が訪れています。
冒頭のデンマークの4月の雪の記事は、出だしが、
「これが時期が遅れたエイプリルフール(つまり冗談)だと思えば悪くない」
となっていて、デンマークでも4月後半の雪はかなり珍しいことであることがわかります。
ヨーロッパでは、他にもさまざまな国や地域で雪に見舞われているようです。
ベルギーの4月24日の報道より
ノルウェーの4月24日の報道より
・NRK
限度を超えた熱波に見舞われるインドと、季節外れの大雪に見舞われるヨーロッパの光景は、今の時代の「気候の混沌」を端的に現しているものだと思います。