2019年10月3日のクウェート周辺の最高気温
・ogimet.com
日本の多くの地域で、10月に入ってからも、しばらくは妙に気温が高い状態が続いていましたが、これは、わりと世界全体の傾向だとったことを最近知りました。
その中でも、中東クウェートにあるアルワフラ市という場所では、10月3日に、
「 47.6℃」
という気温を記録しました。
これは、19世紀後半からの気象記録としては、北半球の 10月としては、最も高い気温であることがフランスの気象庁から報じられていました。
北半球の10月の最高気温記録を更新したクウェートのアルワフラの場所
・Google Map
これまでの北半球の 10月の最高気温の記録は、1980年2月10日に、米カリフォルニア州メッカで記録された 47.2°Cで、今回の 47.6℃は、その記録を更新したことになります。
この 10月の最初の数日は、北半球各地で異常な気温に見舞われていたようで、以下のような場所で、10月としては、その地域で最大の気温が記録されていたようです。
2019年10月1-3日頃までに各地で記録された異常気温
・meteo-paris.com
今年の夏までの状態を思い出しますと、世界各地で、極端な寒さと極端な高温が繰り返されるところが多くなっていまして、この 10月もそのような傾向が見られるのかもしれません。
なお、アメリカ西部から中部には、10月7日から 15日頃にかけて、異常な寒冷前線が通過すると予測されており、その間は「氷点下」にまで気温が下がる可能性があると警告されていて、農作物にたいしての被害の懸念が高まっています。
アメリカ南部で、最高気温 40.6℃(ミシシッピ州)を記録した数日後に、アメリカ中部では、氷点下という、非常に壮絶な気温の状態が続いています。