エストニアのバナ・ビガラに出現した巨大な氷のディスク
先日、アメリカのメイン州の川に「巨大な氷の円盤が出現した」というニュースが報じられていました。下のような報道です。
まるで水面に浮かぶ月、米メイン州の川に巨大な「氷の円盤」
ロイター 2019年 1月 17日
米メイン州のプレサンプスコット川で14日、丸い巨大な氷の塊がゆっくりと回転しながら下流へと流れていく様子を、ドローンを使って撮影した。
地元メディアによると、この巨大な氷の円盤は直径がおよそ90メートルほどあり、回転しながら徐々に拡大しているという。氷の円盤は、川がカーブしているところで加速する水流が力となり、氷の塊を砕いては渦を作り、周囲の氷とくっつくことで丸い円盤ができていくと考えられている。
別の角度では、以下のような感じです。
同じ頃、ヨーロッパのエストニアでも、冒頭にあります回転する巨大な氷の円盤が出現していました。
下の動画は氷の円盤の様子がおさめられたものです。
https://youtu.be/DCbtgCfG84s
エストニアのものは、正確な大きさは記されていませんが、雪をかぶり真っ白な状態で回転し続けている姿が印象的です。
このような氷の円盤はもともと稀少な現象で、本来は頻繁に出現するというようなものではないですが、最近は比較的増えています。
このブログでも、過去に以下のような事象をご紹介しています。
2017年11月 アメリカ・ニューヨーク州に出現した氷の円盤
・感謝祭の日の米ニューヨーク州に出現した回転する氷の円盤「アイスサークル」
2015年11月 スウェーデン北部フォルスビンに出現した氷の円盤
この氷の円盤は、英語では「アイスサークル」とも呼ばれますが、このように完全な円形を描くメカニズムは、正確なところはわかっていません。
以前、ロシア人科学者が「地下から噴出するガスが原因ではないか」と述べていたことがありましたが、やはり水流が一番大きな原因ではあると思うのですけれど、なぜ、こんなに美しい円を描くのかは、やや謎です。
今年は、アメリカもヨーロッパも気温が非常に低い場所が多くなっていますので、このような氷の円盤は今後も出現し続けそうです。