ミニ氷河期の到来

セルビアで凍結したドナウ川の氷の厚さは4メートルに達し、当局は、ハンガリーに氷砕船の出動を要請

投稿日:2017年1月24日 更新日:

凍結したドナウ川をセルビアに向かうハンガリーの砕氷船

Watch icebreaker in action on frozen Danube in Serbia

先日、ドイツからルーマニアまで数多くの国と地域を通るドナウ川が、セルビアにおいて「凍結した」ことを以下の記事でご紹介しました。

マウンダー極小期の際のテムズ川と同じ? : セルビアで非常事態宣言まで出された異常な寒さの中、「ドナウ川が完全凍結」
 2017/01/20

これは、一過性の事象では済まなかったなようで、氷の厚さは、その後「4メートル」に達し、セルビア当局は、隣国のハンガリーに、海や川の氷を砕く能力のある「砕氷船(さいひょうせん)」の派遣を要請しました。

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ハンガリーの砕氷船がセルビアに派遣されたのは、ドナウ川が凍結してから比較的早い段階の 1月17日でしたが、砕氷作業は難渋しているようで、最初、一隻だった砕氷船が、その後、二隻になったことが報じられています。

そして、その間にもセルビアでのドナウ川の凍結の度合いはさらに加速していて、ついに「氷の厚さが4メートル」にまで達しているのだそう。

Ice on Danube River 4 meters thick at Dalj Bend

 

凍結している部分は、下の地図で赤いラインで示しているドナウ川の下のの部分です。

・Wikipedia

 

下はのハンガリーの砕氷船のドナウ川での作業の様子ですが、その運行状況は「楽」な感じはしないです。

https://youtu.be/JWZWbF5RE_0

 

それにしても、この光景は、ちょっとドナウ川とは思えないものではあります。

 

ちなみに、今後のこのセルビアなどを含めたヨーロッパの気候・気温ですが、寒さが続いていたロシアや北欧などでは、1月21日頃から、「暖かくなる」予想が出ていますが、セルビアなどのバルカン半島や東欧諸国は、相変わらず寒さが続くようです。

2017年1月21日からのアフリカ・ユーラシアの気温

Climate Reanalyzer

セルビアでは、いまだに各所で大雪と寒波に対する非常事態が発令されていて、この後、どのように気候と気温が移っていくかに注意が向けられています。

これ以上、ドナウ川の凍結の規模が拡大すると、他にも様々な影響が出る可能性もあるようです。







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