9月15日 新たに出現した巨大コロナホール
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先日、太陽に出現した「磁気を外部へと開放する領域」である「コロナホール」と呼ばれる巨大な領域が出現したことにより、太陽活動が弱い中にも関わらず鮮やかなオーロラが世界中で観測されたことを下の記事でご紹介しました。
この時のコロナホールがまだ完全には消えていない中で、9月14日頃に「新たなコロナホール」が太陽に出現したのでした。
冒頭の写真がその様子ですが、コロナホールの領域は下の部分です。
9月14日頃に出現したコロナホール
・SDO / AIA
前回出現したコロナホールと比較してみると、今回のほうがより大きなものであることがわかります。
下の写真が、前回の 9月6日頃から出現していましたコロナホールです。
9月6日頃に出現したコロナホール
・SDO / AIA
以前、「…今、太陽に勃発し続けているきわめて異常な事態とは (In Deep 2018/05/11)」という記事において、
「最近のコロナホールの出現の頻度とその巨大さはかつてはなかったもの」
だということを記したことがあります。
ほんの数年前までは、このようなコロナホールは滅多に、あるいはほとんど出現しないものだったのに、今はこんなに連続して巨大なコロナホールが出現するということになっているのです。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予報官によれば、このコロナホールにより地球に磁気嵐が発生する可能性が高く、強いものではないと予測されていますが、最大で下から2番目のレベルの G2 の磁気嵐になる可能性があります。
磁気嵐が発生するのは、日本時間では、9月17日から 18日にかけてだと思われますが、地上では特に影響はないでしょうが、宇宙空間や高緯度地域では影響があるかもしれず、また、オーロラも再び世界中で出現すると予測されます。
それにしても、巨大コロナホールがこれほどまでに連続して出現する原因は何なのでしょうかね。