被害が出ている一方で、現在極端な水不足にあるイランでは「神の恵みの雪」との声も
異常な雪の状況を報じるイランの2018年1月29日の報道より
2018年1月29日 イラン西部ケルマンシャー 雪だるまを作る親子
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最近相次いで、中東やアフリカなどで雪、しかもかなりの大雪が降ったことを記事にしました。以下のようなものです。
・「聖書の舞台」でもあるイスラエルのゴラン高原やガリラヤ湖周辺を歴史的な大雪が見舞う
地球の記録 2018/01/29
・サウジアラビア北部の砂漠が大雪に包まれる。人々はこの稀少な現象を祝福
地球の記録 2018/01/28
同じ頃、中東の大国イランでも、報道によれば「全土的に」雪が降り続けていたことが報じられていました。
イランの場所
イランとしては記録的な量の降雪となっているようです。
もはや中東イランとは思えない1月29日のテヘラン周辺の光景
1月28日 テヘラン 雪の中を歩くイスラム革命指導者アヤトラ・ハメネイ師
この雪はイランにとって自然災害級の降雪で、各地で道路が機能しなくなっている他、学校が各地で休校となり、空港も閉鎖されているようです。
下は 1月28日のテヘラン国際空港の様子ですが、この積雪はすごいです。これでは、イランではなくとも飛行機の発着は難しそうです。
2018年1月28日 テヘラン国際空港
その他に、降雪による電力線の倒壊などによる停電などインフラへの影響も出ているようです。
ただ、イランは昨年以来、「過去 50年間で最悪の干ばつ」に見舞われていて、深刻な水不足の渦中にあります。そういう中での雪ということで、恵みの雪の部分もあるようで、降り続く雪により少しでも水不足が解消してほしいという希望も雪に託されているようです。
生活に影響が出ている一方で、この珍しい大雪を楽しんでいる多くの人たちの姿も SNS にアップされていました。
記念撮影するテヘランの若者たち
雪の中を走る子ども
ちょっと状況はわからないですけれど楽しそうなテヘランの女性
どんどん南下を続ける寒波と降雪ですが、まだ冬はもう少し続きますので、この先どうなりますでしょうかね。