5月18日のハワイ「ビッグアイランド・ニュース」より
・Cracks Widen in Lower East Rift Zone
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ハワイ島のキラウエア火山は、5月17日に爆発的噴火が発生し、このあたりが今回の噴火の最大のポイントかとも思われたのですが、しかし、どうやら活動はこれが頂点ではないようです。
キラウエア火山の東リフト帯(East Rift Zone)と呼ばれるエリアの広範囲で、そらに亀裂の大きさが拡大しており、また新たな亀裂も確認されています。
5月18日 ハワイ島レイラニ・エステーツ地区
東リフト帯というのは下のようになりまして、キラウエア火山から伸びている黄色で示されている帯上のエリアとなります。
キラウエア火山と東リフト帯の場所
・Google Map , Big Island News
このエリアを見ていますと、現在継続しているハワイ島での「地震」の分布と非常に重なっていることがわかります。
下は 5月18日までの 1週間のハワイ島での地震の分布です。
2018年5月18日までの1週間のりハワイ島での地震
・USGS
中長期のことはともかく、直近の状況としては、活動が収まっているとはいえない様子で、さらに拡大しても不思議ではない感じもあります。
噴火の亀裂により大きな影響を受けているレイラニ・エステーツという住宅地区の近郊には、「地獄のような様相」を呈している場所もあります。
5月18日 溶岩に飲み込まれたレイラニ・エステーツ近郊の光景
いまだに影響そのものは限定的とはいえ、ハワイ当局は、アメリカ政府に緊急援助要請も出しており、今後の活動によっては、さらに新たな影響が出て来る可能性もありそうです。
なお、地質学の専門家たちは、爆発的噴火に関して、さらに大きなものが発生する可能性について言及していますが、仮にこの火山活動がハワイ島周辺の海底火山にまで波及していくようなことがあれば、いろいろと大変そうです。