止まることなし
コロナワクチン接種に関して、ヨーロッパ等では、60歳以下などへの接種を停止する国が多くなってきました。
イギリスでさえ、50歳以下のブースター接種を完全に終了しています。
[記事] 英国政府が50歳未満のブースター接種を終了
地球の記録 2023年1月28日
そんな中で、オーストラリア政府は、
「 5回目のコロナワクチン接種を全国展開する」
と正式に発表しました。
接種は、2月20日から始まるようです。
オーストラリアは、主要国の中でも、「コロナ死がまったく減少していない国のひとつ」で、累積死亡のグラフでは、最近、ふたたび死亡数が加速しています。
オーストラリアのコロナ死亡事例累積数 (パンデミック全期間)
ourworldindata.org
以下の記事などでふれています。
[記事] オーストラリアのコロナ死亡が制御不能に。現在「26分間に1人がコロナで死亡」していると専門家が指摘。他のあらゆる感染症も爆発的な蔓延
地球の記録 2023年2月6日
最近の新たな死亡数を見ても、かなりの高止まりとなっていることが伺えます。
オーストラリアの新たなコロナ死亡数の推移 (パンデミック全期間)
ourworldindata.org
オーストラリアの 1月26日の「 504人」という数は、人口が日本のおよそ 5分の1というところから、日本でいえば、「 1日、2500人のコロナ死が出た」という比率です。
上のグラフでも示させていただきましたが、オーストラリアも、他の国々と同様、
「ブースター接種を繰り返すごとに状況が悪化していった」
という事実がある中で、今回、
「 5回目のブースター接種を発表」
ということになりました。
今後、オーストラリアはさらに苛酷なことになっていくと見られます。
以前ほど接種する人がたくさんいることはないでしょうが、オーストラリア政府は、「 1400万回分のブースターワクチンを用意した」とありますので、やる気はあるようです。
対象は基本的には、18歳以上の人たちとなっています。
それについてのオーストラリア・ガーディアンの記事をご紹介します。
オーストラリアで、成人向けの 5回目の Covidワクチンが今月後半に展開される
Fifth Covid vaccine for Australian adults to roll out later this month
Guardian 2023/02/07
5回目の Covidワクチン接種が、今月後半からオーストラリアの成人に提供されることになった。
オーストラリア保健大臣のマーク・バトラー氏は、政府がオーストラリアの技術専門家たちによる予防接種に関する諮問グループ Atagi の助言を受け入れた後、過去 6か月間にブースターを受けていないか、Covid-19 の症例が確認されていないすべての成人が 2月20日から追加接種を受ける資格があると発表した。
バトラー氏によると、政府は現在 400万回のオミクロン固有のブースター投与量を利用可能であり、今月さらに 1000万回の投与が予定されているとのことだ。
「高齢者ケア大臣のアニカ・ウェルズ氏と私は高齢者ケア提供者に手紙を送り、追加のブースター用量を投与するために地元の薬剤師と一般開業医たちを施設に連れてくるように勧めています」とバトラー氏は声明で述べた。
大臣は、特に 65歳以上のすべての人、および併存疾患、障害、または基礎疾患等の健康上の問題を持つ感染に脆弱な若年成人に 2023年のブースター投与を受けることを推奨したと大臣は述べた。
18歳未満の場合、コロナの重症化の発生率が低く、総合的な免疫のレベルが高いため、コロナ感染で危険にさらされる健康状態にある場合を除き、追加のブースターは提供されない。
報告された症例数は、12月の週 16,000人のピークから、7日間の移動平均で 2,600症例まで減少し続けている。
先月、高齢者介護センターで記録された死亡者数の増加は、夏の早い段階での症例の急増によって引き起こされたものだ。
しかし、ブースターの需要は減少しているように見え、オーストラリア政府は 9月に国内の Covidワクチン供給のほぼ 20%を廃棄した。