完全な終了ではありません
日本やアメリカでは、コロナワクチンに関して「年1回の定期接種」という、とても素晴らしいブレインデッド案件が出ていて、おそらく通っていくようです。(日本についての報道、アメリカについての報道)
一方、ヨーロッパでは、若年層のワクチン接種が次々と停止されていく傾向にあり、最初はデンマークで、昨年 9月に 50歳未満へのブースター接種を終了しました。
1月25日、英国政府も「健康な 50歳未満のブースター接種を終了する」と正式に発表しました。
今後の接種対象は、高齢者と、基礎疾患を含めた免疫に問題のある人たちのみとなります。
まあしかし、これについて、「 50歳未満のブースター接種を終了」という側面が報じられているのですけれど、逆にいえば、
・50歳以上のブースター接種は延々と続く
ということであり、また、英国政府の表現によれば、50歳未満でも、
・基礎疾患があるなど、コロナ重症化のリスクが高い人のブースターも延々と続く
ということになります。
当初の目的のターゲットが明確に絞られてきたということでしょうか。
あるいは、「国家にとって不要な存在とは何か」がさらに明確になってきていることを英国の通達は示しています。
いずれにしましても、50歳未満の一般の英国人については、しばらくの間は、ワクチン接種の繰り返しからは解放されたことにはなるようで、ご同慶の至りでございます。
ちなみに、英国のワクチンに関する合同委員会は、接種の推奨を終了することを決定した理由について、以下のように述べています。
> ワクチン接種と感染によって獲得された高レベルの免疫と、オミクロン亜種が引き起こす症例の重症度が低いことに起因する…
現在、多くの人たちが免疫抑制下にあること、あるいは免疫抑制が進行中である可能性があることは、わりと何度も書かせていただきました。中には「コロナへの免疫がすでにまったくない人」もいるはずです。その要因については、以下の記事などをご参照いただければと思います。
[記事] コロナワクチンの最大の問題点がようやくわかってきた
In Deep 2023年1月4日
また、重症度が低いという「軽いオミクロン」流行下の英国の医療状況は次の通りです。
(報道) [英国のコロナ事情「医療がカオス」]という報道 (2023/01/26)
そして、コロナということではなく、「イギリスの月間の死者数が、過去 3年で最大レベルに上昇」しており、英国の統計局の数値によれば、この 1月は、
「過去 3年間で最も《コロナ以外の死亡数》が多かった」
ことが示されています。
以下のグラフの「緑のライン」が、コロナ以外の死亡数です。パンデミック以来最大です。
2020年1月からの英国の全要因での死亡数
globalresearch.ca
最初の接種から2年、ブースターからでもおおむね1年などの月日が過ぎて、なおこの状況です。
今さら接種が停止されようが何であろうが、もうこの波が止まる可能性はあまりないということを示しているのかもしれません。
英国でのワクチン接種要項の変更についての米エポックタイムズの記事をご紹介します。
英国政府が、50歳未満の健康な人のための COVID-19 ワクチンブースターを終了する
UK Government Ending COVID-19 Vaccine Boosters for Healthy People Under 50
Epoch Times 2023/01/25
英国政府は 1月25日、コロナに感染する危険にさらされる条件のない 50歳未満の英国人は、間もなくブースター接種を受けられなくなると発表した。
2022年初頭以降、英国での 50歳未満の人口での接種率は非常に低く、政府は、予防接種に関する合同委員会から、この年齢層のほとんどの人たちのブースターキャンペーンを終了するよう勧告を受け入れた。
政府によると、この年齢層の健康な個人へのブースターの提供は、英国では 2月12日に終了する。
国民保健サービス (NHS) の担当者であるスティーブ・ラッセル氏は、該当する年齢の英国人で接種を希望する人たちは、2月12日より前にブースターを接種する必要があると述べた。
ただし、免疫が損なわれているなど、コロナで重症化しやすいとされている特定の基準を満たす人々は、2月12日以降もブースターを接種できる。
英保健当局はまた、未接種者に対しての 1回目のワクチン接種の提供も終了すると発表した。つまり、2回接種までの一次接種シリーズも終了することになる。この終了時の時期はまだ発表されていない。
合同委員会は、2023年末までに終了することを推奨しており、その後は、対象を「重度の COVID-19 のリスクが高い人」のみに絞るという。
これには、免疫抑制された人々と、その家庭内接触者である 12歳から 49歳の個人が含まれる。
英国のほとんどの子供たちは、現在すでにブースターを受けていない。
「移行は続く」
合同委員会は、ワクチンの接種推奨に関してのこの変化は、ワクチン接種と感染によって獲得された高レベルの免疫と、オミクロン亜種が引き起こす症例の重症度が低いことに起因すると述べている。
「現在のデータに基づくと、ブースター(3回目の投与)の推奨を継続し続けることの価値が限られていると考えられており、ワクチン接種の全体的な影響はごくわずかだ」と委員会は述べた。
関係者はまた、2021年12月にブースターまたは 3回目の接種が最初に多く行われた後、ブースターの対象となる 50歳未満のすべての人において、2022年4月以降、1週間あたりのワクチン接種率が 0.1% 未満と低くなっていることにも言及した。
英国の 12歳以上の大多数の人々は 2回までの接種を受けているが、若い人たちでは、ブースター接種はほとんど普及していない。
50歳以上の場合、年齢が高いほどブースターを受けている。75歳以上の人は 10人中 8人以上がブースターを接種した。 50歳から 54歳のブースター接種率は、わずか 42.4%だ。
他の主要国でもワクチン推奨への熱意が少しずつ消失しているが、出現した新しい変異体に対して、特に感染に対する防御が急速に弱まるという証拠が増えているためでもある。
いくつかの研究は、ワクチンを接種者は一定期間後に感染する可能性が高いことを示している。
英国当局は、2022年後半にモデルナとファイザーの 2価ブースターを承認したが、この接種対象は、高齢者と、免疫システムが損なわれている人々へのブースターとなる。
英国に加えて、他のいくつかの国でも、ワクチン接種方針を徐々に緩和している。
たとえば、デンマークは 2022年 9月に、50歳未満の人へのブースターの提供を停止すると発表した。
ファイザーとモデルナのワクチン接種の中止を呼びかけ続けていた英国の心臓専門医であるアシーム・マルホトラ博士は、多くの英国人にとってブースターキャンペーンが終了することは喜ばしいことだと歓迎した。
同時に、マルホトラ博士は以下のように述べた。
「しかし、これだけでは十分ではありません。ワクチンによる有害事象に対して、英国政府、規制当局、製薬会社はすべての責任を負う必要があります」