2019年9月5日 緊急宣言が出されたメキシコ・ヌエボレオン
世界各地で、熱帯低気圧や熱帯暴風雨の被害が続いています。
朝鮮半島を直撃した台風13号(国際名:リンリン)は、韓国で 3名、北朝鮮で 5名の死者が報告されています。台風15号は日本の関東を直撃し、9月9日午前の時点で 1名の方の死亡が報じられています。
大西洋では、バハマを壊滅させたハリケーン・ドリアンが、熱帯低気圧に勢力を落とした後にカナダの東部を直撃し、50万戸以上が停電となるという事態になっています。
そして、メキシコには、熱帯暴風雨フェルナンドが上陸し、ヌエボレオン州という州の各地が甚大な豪雨被害を受けました。
中には、「 6時間で 6ヵ月分の雨」が降った地域もあり、各地で洪水や鉄砲水被害に見舞われ、州政府は、全域に緊急事態を宣言しました。
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以下は、9月5日から6日のヌエボレオンの光景です。
2019年9月5-6日 メキシコ・ヌエボレオンの状況
この豪雨では農業被害も大きく、州政府の推定によると、豪雨による被害は、ヌエボレオン州だけで 75億ペソ(約 410億円)に上ると見られ、メキシコでの豪雨被害としては、かなり甚大なものとなっています。
また、400校以上の学校が大きな被害を受け、道路や橋などの交通インフラの被害も大きく、影響は、やや長く続きそうです。