パンデミック 大量死 異常な現象

オーストラリアで「原因不明」の異常な超過死亡率の増加が公式に発表される

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高齢者「ではない」過剰死が拡大している模様

最近、世界各国で「過剰死」が報告されていることを何度か取りあげています。

顕著なのはヨーロッパで、以下の記事では、特に、オランダ、ドイツ、スペイン、ポルトガル、英国などで、通常ではあり得ない率での超過死亡率の増加が見られていることを取りあげています。

 

[記事] ヨーロッパ全体での「謎の過剰死の急増」に困惑する専門家と科学者たち。欧州最大の超過死亡率を記録したスペイン政府は正式な調査を命じるが、各国保健当局はデータの公表を拒否
 In Deep 2022年9月16日

 

また、ポルトガルでは、日によって統計学的に考えられない超過死亡率が記録されていることを以下の記事でご紹介しています。

 

[記事] ポルトガルの超過死亡率が驚異的な「50%」増加に迫る
 地球の記録 2022年9月11日

 

この「死亡率」というものは、少なくとも主要国などの場合、驚くほど例年同じような推移を示すものであり、超過死亡率が 10%だとか、まして 20%を超えるというようなことは、普通では考えられないことでもあります。

上記で取りあげた国での「コロナそのもの」での死亡数は、そのうちのほんの一部であり、猛暑による熱中症などもほんの一部でした。

ほとんどが、統計学的には説明がつかない超過死亡率の上昇となっているといえます。

そのような中で、オーストラリアでも、死亡率の著しい上昇が見られていることを、英デイリーメールが伝えていました。

オーストラリアの葬儀の業者たちが、これまで経験したことのないような数の埋葬に追われているというようなことも書かれています。

データで見ますと、オーストラリアの過剰死は、以下のような推移になっています。超過死亡率のデータが出るのは、時期的にやや後になりますので、これは 5月までのものですが、今年のはじめには、超過死亡率が 36%の時なども見られ、やはり統計学的にはあり得ないもののようです。

オーストラリアの超過死亡率の推移 (2020年1月 - 2022年5月)

ourworldindata.org

原因は公的には不明であり、しかし実際には「誰にでもその理由が理解できる」これらの過剰死ですが、他の多くの国や地域でも起きていると考えられます。

なお、関係がない(かもしれない)話として、オーストラリアの 2回ワクチン接種率は非常に高く、人口全体の 80%を超え、接種可能年齢は、ほとんどが接種していると見られます。

オーストラリアの過剰死について、英デイリーメールの記事をご紹介します。




 


オーストラリアの葬儀業者たちは、異常に多い死亡に多忙を極めている。死者の増加の主要な原因はコロナではないという不可解

Undertakers are run off their feet with abnormally high numbers of Australians dying - and it's not just because of Covid
dailymail.co.uk 2022/09/18

メルボルンの葬儀会社のマーティン・マッソン氏は、40~ 60歳の高齢者の死亡が増加しているのを見ている。

2022年にはオーストラリア人の死亡率がより高いことが公式の数字で確認されているが、メルボルン西部郊外のレイヴンホールにあるトリビュート葬儀サービス社のマネージングディレクターであるマッソン氏は、彼自身の会社や業界の他の人々の仕が大変に増えていると語った。

マッソン氏はデイリーメールに以下のように述べた。

「今年の初めから一貫して多忙です」

「他の同業社と同じように、私たちのサービスの必要性がオーストラリアで高まっていることは確かです」

マッソン氏は、亡くなっている中に、より多くの労働年齢のオーストラリア人たちが含まれていると体感的に感じているが、これを裏付ける具体的な統計はない。

「亡くなる方の年代層が、高齢の方だけではなく、60代、50代、さらには 40代後半や40代中ば、さらにはそれよりも若い方々が亡くなるという明確な変化が見られています」

マッソン氏は、死亡率の上昇について何度も尋ねられたが、コロナが「暴走した」ということ以外に特に説明がなかったことを明らかにした。

しかしマッソン氏は、オーストラリア人の生活様式に起因する、ガン、心臓疾患、その他の病気による死亡者も多いと指摘した。

オーストラリア統計局(ABS)は、オーストラリア人の今年の死亡率が通常よりも高いことを確認しており、以下のように発表した。

「 2022 年にはすべての月で超過死亡が記録されており、死亡者数と死亡率の両方が一般的に過去の平均よりも高くなっています」

「 5月には 16,124人が死亡しました。これは、5月に通常見られる死亡者数の平均 ( 14,202人)よりも 13.5%多い数字です」

コロナによる死亡は、これらの死亡のかなりの割合を占めている。とはいっても、「コロナに直接起因する 5月の死亡数は 862人」だと統計局は述べる。

いっぽうで、認知症、糖尿病、虚血性心疾患による死亡者数も予想を超えていた。ガンによる死亡も増加していたが、これは人口の高齢化と一致していた。

オーストラリア医師会はデイリーメールに対し、死者数の増加を「懸念」しており、それは海外で見られていることを反映していると語った。

オーストラリア医師会のスティーブ・ロブソン教授は次のように述べている。

「英国では、4月以降、予想される死亡者数を 10%上回っています。主な原因として、循環器疾患や糖尿病が挙げられています」

ロブソン教授は、何がオーストラリアで過剰死亡を引き起こしているのかは不明だと述べた。

「なぜこのような超過死亡が起こっているのか、何らかの調査が必要だと思っています」

そうロブソン教授は言った。

しかし、葬儀業者のマッソン氏はいくつかの「可能性のある要因」を指摘し、それはコロナのロックダウンと制限の期間からの影響である可能性があるという。 主な原因として考えられるのは、人々が感染リスクのために、受診や検査を控えたせいではないかと述べている。

ビクトリア州では、2020年 4月から 2022年 4月までのロックダウンの期間中に 6,000件を超えるガンの症例が見逃されたと推定されている。ロックダウンが終了した後でも、ガンの診断は予想よりも低くなり続けており、人々が定期的な健康診断の習慣を失っていることを示している可能性がある。

マッソン氏は、コロナ以前の数年間、およびロックダウンの期間中、オーストラリアの死亡者数は平均を下回っていたと述べた。

マッソン氏は、特に人々が家にいることを余儀なくされたビクトリアでは、コロナ期間中に死亡者数が著しく減少したと述べた。

「ロックダウン中は、自殺の増加が見られましたが、しかし、風邪、インフルエンザ、その他すべてが明らかに減少しました。この期間に、風邪やインフルエンザで亡くなった人は約 20人だけでした」

マッソン氏は、コロナは依然として致命的な脅威であるにも関わらず、ほとんどのオーストラリア人が無視していると述べた。

「コロナは報じられなくなりましたが、2021年末から 22年の最初の 5か月までの 5か月間で、オーストラリア全体で 9,000人以上がコロナで死亡しているのです」

「今ではオーストラリア人は誰もが『自分はワクチンを接種して免疫があるので大丈夫だ』と考えていますが、しかし私たちは、いまだにコロナで死亡した人たちを日々見ています」

マッソン氏は、コロナによる死亡は定期的に急増すると予想していると述べた。「 6か月ごとに新しい変異種による拡大があると思われます」と述べた。







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