これは、フランス北西部にある世界で最も有名な巨石遺跡の 1つ。約 3,000 の立石があるそうです。 france24.com
スペイン南部のポルトガルとの国境に近いアンダルシア州のウェルバという場所で「 500以上にのぼる巨石群(モノリス、あるいはメンヒル)が発見された」と報じられていました。
というか、このウェルバというのは、人がまったく訪れないような地域とは異なり、大きな街があり、小規模とはいえ観光地でもあるようで、それで国境にも近いということで、そのような場所でいきなり今の時代に「ヨーロッパ最大かもしれない巨石群」が見つかる? とは思いました。
500の巨大な巨石群となると、面積も必要でしょうし、何となく不思議な話です。
スペイン・ウェルバの場所
Google Map
多くが土の中に埋もれている、とありますので、そのせいで数千年わからなかったのですかね。
しかし、同時に、
> そのうち 526個がまだ地面に立っているか横になっている
とありますので、大部分は見えていたもののようです。
記事によりますと、「発掘には 2026年までかかる」というように専門家が述べていますので、わりと広大な遺跡か何かのようです。
年代等は推定で紀元前 6千年紀または 5千年紀の後半だと述べられています。写真はまだ公表されていません。
何千年もこんな巨大なものが見過ごされていたと…。
その報道をご紹介させていただきます。
スペインで発見された500個の立石の巨大な複合体
Huge complex of 500 standing stones found in Spain
france24.com 2022/08/18
スペイン南部で 500以上の立石からなる巨大な立石群が発見された。これはヨーロッパ最大級の可能性があると考古学者は AFPに語った。
この巨石群は、グアディアナ川の近く、スペインとポルトガルの国境の最南端に隣接する州、ウエルバの土地で発見された。
約 600 ヘクタールにまたがるこの土地は、アボカド農園に指定されていた。
しかし、許可を与える前に、地域当局は遺跡の考古学的重要性を考慮して調査を要求し、石の存在を明らかにした。
スペインのウエルバ大学の研究者で、プロジェクトの 3人のディレクターの 1人であるホセ・アントニオ・リナレス氏は、「これは、イベリア半島でまとめられた立石の最大かつ最も多様なコレクションだと思われます」と語った。
ラ・トーレ・ラ・ジャネラ遺跡の最古の立石は、紀元前 6千年紀または 5千年紀の後半に建てられた可能性が高いと彼は述べた。
「これはヨーロッパの主要な巨石遺跡となります」とリナレス氏は述べた。
現場では、立石、ドルメン、マウンド、シストと呼ばれる棺のような石箱、さまざまな囲いなど、さまざまな種類の巨石が多数発見された。
イベリア半島の先史時代の考古学ジャーナルであるトラバホス・デ・プレヒストリアに掲載された記事の中で研究者たちは、「立っている石が最も一般的な発見であり、そのうち 526個がまだ地面に立っているか横になっている」と述べた。
石の高さは 1~ 3メートルだった。
保存状態は最良
世界で最も有名な巨石遺跡の 1つであるフランス北西部のカルナックには、約 3,000個の立石がある。
プロジェクトの共同責任者であり、マドリッド近郊のアルカラ大学の先史学教授であるプリミティバ・ブエノ氏は、最も印象的なことの 1つは、このように多様な巨石の要素が 1つの場所にまとめられており、それらが非常によく保存されたものを発見したことだと述べている。
「ここにはすべてが揃っています。アラインメント、クロムレック、支石墓など、非常に印象的です」
アラインメントは直立した石を共通の軸に沿って直線的に配置したもので、クロムレックはストーン・サークルであり、ドルメンは巨石墓の一種で、通常は 2つ以上の石でできており、その上に大きな平らな「冠石」がある。
研究者たちによると、ほとんどのこれらの巨石記念物は 26のアラインメントと 2つのクロムレックにグループ化されており、どちらも丘の上にあり、夏至と冬至、春分と秋分の間の日の出を見るために東にはっきりと見える場所にあるという。
石の多くは地中深くに埋もれている。
2026年までの作業で慎重に発掘する必要があるが、「今年から来年の開始までの間に、一部を訪れることができるだろう」とブエノ氏は語った。