火山噴火と地震活動

アイスランドで数日で5000回の火山性地震が発生。当局は「数日中に噴火が発生する可能性がある」と発表

投稿日:


icelandreview.com




首都に近い領域での活動

現在、アイスランド西南のレイキャネス半島で、激しい群発地震が発生しています。

地震の発生回数はなかなかすごいものとなっていて、7月4日以来の群発地震の回数は、約 5000回に達しています。

以下は、アイスランド気象庁からのデータで、過去48時間に発生した地震の状況ですが、グラフはほとんど埋め尽くされています。

2023年7月7日までの48時間の地震の発生状況

en.vedur.is

 

アイスランド当局によると、以下の赤い円で囲んだ領域 (ケイリル火山とファグラダルスフィヤル火山という火山が連なっている)で噴火が起きると予測されています。アイスランドの首都レイキャビクにも近い場所です。

数日内の噴火が予測されている領域

Google Map

 

噴火の正確な時期はともかく、発生すること自体はほぼ確実のようですが、規模はわかりません。

2010年には、この領域のやや東にあるエイヤフィヤトラヨークトル火山が大噴火を起こしたことを思い出します。この時には、近年最大級の国際航空便への影響がありました。

現在のアイスランドの状況について、現地メディアの報道です。




 

火山についての最新情報:地震が続いており、噴火の可能性がある

Fagradalsfjall Update: Quakes Continue, Eruption Likely
icelandreview.com 2023/07/06

観光客の方々も居住者の方々も同様に、火山活動のエリアをに近づくことを避けることをお勧めします。ここからエリアのライブウェブカメラにアクセスできます

レイキャネスでの重大な地震活動が 7月4日に再開されて以来、約 4,700回の地震が記録されている。これまでに記録された最大の地震である M4.8 が、昨日 7月5日の朝に発生した。さらに、M4以上の地震が 13回記録されている。

昨夜から地震活動はわずかに減少した。

地質学者たちは、レイキャネス半島での現在の群発地震は、2021年と 2022年よ​​りもさらに激しいマグマの侵入を示唆していると指摘している。

レイキャネス半島の土地の隆起は現在 3cmと測定されている。総隆起量は以前の噴火と同様だが、半島のより広い範囲で測定された。前回の 2021年と 2022年のファグラダルスフィヤルでの噴火では、より局所的な土地の隆起が見られた。

現在、噴火はケイリル山とファグラダルスフィヤル山の間の地域で起こると予想されている。

専門家たちはまた、レイキャビクとケプラヴィーク国際空港を結ぶ幹線道路であるレイキャネスブラウトも、状況が整えば脅かされる可能性があると推測している。

火山学者のソルヴァルドゥル・ソルザルソン氏は声明で、「現在の地震活動は 2022年の火山亀裂の北に位置しており、もし亀裂が北に開いていれば、これは、シュラインショルドゥルとして知られる楯状火山に向かうことになるだろう」と述べた。

「その後、溶岩はレイキャネスブラウトを横切って海岸まで流れ落ちる可能性がある。亀裂が北に開いている場合、道路と海岸に直接つながる道ができることになる。ただし、それが実現されるには、十分な速度で流れることができるように、噴火の規模が特定のサイズまたは特定の出力に達する必要がある」

最悪のシナリオであっても、首都圏とケプラヴィーク国際空港の通行が可能な道路が接続している。

また、地質学者たちは、すでに噴火が予想される場所に集まっている観光客たちにも懸念を表明している。

地質学者のヨハン・ヘルガソン氏は、観光客がこの地域を無制限に探索することは、噴火が発生した場合、非常に危険であると述べた。溶岩流は簡単に地域を切断する可能性があり、その場合、状況に対処するのは非常に困難な場合があるという。

火山の亀裂や有毒ガスによってもたらされる明らかな危険に加えて、問題の地域は以前の噴火現場よりもアクセスしにくいということもある。しかし、今のところ、この地域を観光客や居住者たちに対しての歩行通行禁止にする計画は発表されていない。







-火山噴火と地震活動
-, ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2024 All Rights Reserved.