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南米パタゴニアで歴史的な大雪と寒波により非常事態宣言。農業局は「回復に何年かかるかわからない」と声明

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雪に埋もれた動物たち

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南米大陸のアルゼンチンとチリの南緯 40度以南の地域は、国名とは別に「パタゴニア」という地名で呼ばれます。

パタゴニア

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この南米パタゴニアの多くの地域は現在、冬であり、そのため、雪が降ったり、気温が下がることそのものは普通のことですが、今年 2020年の冬は、「異常なこと」になっていまして、

・観測史上最大の降雪

・氷点下20℃に迫る歴史的な低温

に襲われていることが、メディアで報じられています。

7月下旬のパタゴニア各地の光景

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積雪は、地域的には 1.5メートルに達し、気温も、最も低い場所では、-20℃にまで達していることが報じられています。

パタゴニアについての観光案内サイトを見ますと、

> 6〜8月の冬は日中でも気温は1〜3℃にしかならず

とありまして、ここに「 1〜 3℃」とあることなどから見ましても、-20℃を記録している地域があるということは異常といえると思われます。

各地で、大雪と氷点下の気温の中で、畜産の動物たちがダメージを受けていると共に、各地でガスや電気、電話などのインフラが停止しているとのことです。

この異常事態に対して、地元の各当局は非常事態宣言を発令し、特に、畜産業を中心とする農業部門に最大の緊急事態を宣言しています。

今回の非常事態は、国家農業緊急法と名づけられていますが、今のところ具体的な対応方法は示されていないようで、しかも、天候状況の予測は、今後数週間でさらに悪化する見込みだということで、地域全体に懸念が広がっています。

この影響の深刻さは、アルゼンチン農村連合の代表者の以下の声明からうかがうことができます。

この歴史的な降雪は、私たちの国の脆弱性をさらけ出すことになっています。 パタゴニア南部の州は、元の状態に回復するのに何年もかかることになるでしょう。

現在、多くの地域で、ガス、電気、電話がない状況であり、この中で農業の生産をおこなうことは非常に困難です。

多くの生産者たちがこの厳しい気象条件にさらされいる中で、国家当局はいかなる種類の対応や解決策も提供してくれていません。infobae







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