2016年8月5日の韓国報道より
日本の猛暑も相当なものになりつつありますが、この熱波は現在、東アジアのかなりの部分を覆い尽くしていて、日本、台湾、韓国、北朝鮮、中国、ロシア極東の一部などで激しい高温状況が続いています。
冒頭の韓国の報道にあるように、北朝鮮でも、38.3℃ という、同国ではちょっと考えられないほどの高温が記録されているようです。
この北朝鮮の恵山(ヘサン)というのは中国との国境にある町で、下の場所です。
北朝鮮恵山の場所
・Google Map
この地図と照らし合わせて、現在の北朝鮮の気温分布を見ると、結構大変なことになっていることがわかります。
2016年8月5日の気温分布
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先ほどの朝鮮半島の気温分布は、ロシアのメディアからのものなのですが、ロシアでは「日本の猛暑」についても大きく報じられています。
日本国内に住んでいますと、日々の気温だとか、その日の熱中症の搬送者数( 8月7日は992人が搬送。3人が意識不明の重体 日経新聞)などは報道などでふれるのですが、この夏全体としては、今のところどうだったのかというと、ロシアの報道で初めて知ったりします。
ロシアメディアの「日本における猛暑」という報道によりますと、今年の夏の日本では、熱中症により、
・25人が死亡
・11,000以上人が入院
ということになっているようです。
昨年 2015年の日本は、熱中症による死者が 30人、入院した数が 35,000人以上でした。
韓国の暑さも、過去 200年で最悪だった 1994年の猛暑を超えるかもしれないとされていて、東アジアの猛暑による被害は拡大しそうです。
韓国メディアの「ソウルで 38.4℃を記録した 1994年の最悪の夏はどうだったかを振り返る」というタイトルの記事をご紹介します。
自然災害の少ない韓国では、同国史上、最も人的被害を出した自然災害が、何と猛暑でした。それは 1994年のことでしたが、今年も、その時と似た状況になる可能性が出てきています。
韓国では途方もない猛暑が続いているが、この暑さも、過去 200年で最悪だった 1994年の猛暑と比べると、まだマシなレベルなのだ。
いまだに韓国での記録が破られずにいる 1994年の高温時、ソウルの最高気温は、何と 38.4度まで上昇した。永川・密陽では 39.4度、昌原でも 39度、光州では 38.5度まで上がり、全土は、文字通り、蒸し器の中にいるようだった。
この記録的な猛暑により、1994年の韓国では、ソウルだけで 1056人が暑さのために死亡、韓国全土では、合計 3384人が死亡した。熱中症で倒れたというだけではなく、これだけの数の人々が暑さによって「死亡」したのである。
これは、韓国内で発生した自然災害史上で最も多くの死者を出した事例として記録されている。
その 1994年は飛び抜けて暑い年だったが、しかし、今年も非常に気温が高い。
現在は韓国内で家畜の被害が数多く出ており、その数は 130万匹を超えた。
しかし、今年の最大の熱波はこれからやって来ると予測されており、その猛暑は 1994年と並ぶほどの歴史的なものとなる可能性が指摘されており、家畜の被害は過去最大になると思われる。