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台湾東部の群発地震は4日目に : それは九州の地震とよく似た「3つの違う震源がそれぞれで揺れ続けている」タイプの地震

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taiwan-earthquake-0427台湾中央気象局

 

台湾東部の花蓮県というところの近海で、4月27日から 28日にかけて、最大マグニチュード 5.5の地震をはじめとして、地震が頻発したのですが、4月30日になっても、それが収まっていません。

4月28日時点の報道は以下のようなものです。

台湾東部で地震頻発 最大震度5が4回 M3以上は29回に

フォーカス台湾 2016/04/28

台湾東部で27日夜から28日午前にかけて、最大震度5の地震が4回観測された。27日午後11時から28日午後0時までに東部で発生したマグニチュード(M)3以上の地震は29回に上っている。

最大震度5を観測したのは、27日午後11時17分に花蓮県近海で起きたM5.6の地震と、28日午前2時19分に発生した花蓮県富里郷を震源とするM5.5の地震、28日午前9時14分に花蓮県近海であったM4.3の地震、28日午前11時22分に起きた宜蘭県近海を震源とするM4.0の地震。

中央気象局の辛在勤局長によれば、一連の地震は異なる3カ所を震源としており、上記の地震のうち、27日午後11時17分と28日午前2時19分の2回のほか、28日午前0時55分に花蓮県秀林郷を震源として起きたM4.3の地震も主震の一つに数えられる。

辛局長は、3カ所での地震の同時発生は偶然だとする見方を示し、心配し過ぎないよう呼び掛けた。

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この台湾フォーカスの報道で・・・まあ、気になる部分というと、変な表現となるかもしれないですが、この記事に、

> 一連の地震は異なる3カ所を震源としており

とありますが、これは、4月中旬から始まった九州の地震と、とてもよく似ているのです。

下は、4月16日の毎日新聞の記事です。

熊本地震  熊本、阿蘇、大分…3つ別々の地震が同時に発生

毎日新聞 2016/04/16

熊本県熊本地方、阿蘇地方、大分県で規模の大きな地震が相次いでいることについて、気象庁の青木元・地震津波監視課長は16日午前の記者会見で、三つの地域で別々の地震が同時多発的に発生しているとの見解を示した。

青木課長は「広域的に続けて地震が発生したケースは近代観測が始まって以降は思い浮かばない」と話した。

ここにも、

> 三つの地域で別々の地震が同時多発的に発生している

という気象庁の地震津波監視課長の見解が出ていて、似ているように感じたのでした。

下は、台湾中央気象局の 4月28日の地震の発生状況からの抜粋ですが、1時間に大体2回以上くらいの、マグニチュード3以上の地震が起き続けていたことがわかります。

赤で、囲んだところが地震の発生時間とマグニチュードです。

2016年4月28日の台湾の地震の状況(一部を抜粋)

te3

 

そして、4月30日の状況。

2016年4月30日の台湾の地震の状況(一部を抜粋)

taiwan-e-0430

 

頻度は収まったかもしれないですが、マグニチュードは、3.1から 4.4まであり、比較的中規模の地震が続いているようなことになっています。というか、本震がマグニチュード 5.5の地震の余震としては、少し大きいのが続き過ぎているかなあとも思います。

台湾は、2月に、

台湾 M6.4 地震でビルの多数の倒壊により生き埋め等が多数発生の情報
2016/02/06

という記事に書きました大地震があってから、まだ日が経っていないですが、日本ほどではないとはいえ、台湾は比較的地震の多い国でもあり、「違う3つの震源で起きている地震」ということも加えて、地質的な不安定が続いているのかもしれません。

地震については、先行きはまったくわからないものですが、地球全体として地震の時代となっていることについては覚悟して生活するのも悪いことではないとは思います。







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