2016年4月27日の中国人民網の報道より
中国浙江省東部の沖合にある普陀山(ふだざん)という島の近くで、上のような、やや不思議な形状をした魚が中国の漁師によって撮影され、英米のメディアなどでは「ワニのようなイルカ?」というようなタイトルで報じられていました。
下は、その動画です。明瞭ではないですが、やはり正体の曖昧な何らかの海洋生物が写されています。
中国で撮影されたその海洋生物
https://www.youtube.com/watch?v=qV_klbHMiIs
しかし、これを見て、いくつか思い出すことがありました。
ちなみに、先ほどの中国の海洋生物は、海洋生物に詳しい人たちの見解では、オウギハクジラというものの種類のひとつではないかという意見が出ています。
オウギハクジラというのは、比較的珍しいもののようですが、下のように「謎のクジラ」というような存在でもあるようです。
国立科学博物館のサイトより
・kahaku.go.jp
ただ、いくつか図を見ましても、中国のものと同じようなものは見当たらず、あるいは、少し違うものなのかもしれません。
先ほど、「いくつか思い出すこと」と書いたのですが、ここ最近、似たような、「クチバシのあるような海洋生物」が、わりと打ち上げられているのです。
下は、2015年6月に、ロシアのサハリンに打ち上げられたものです。
2015年夏にサハリンに打ち上げられた「何か」
下は、今年2月に、オーストラリアに打ち上げられたものです。
2016年2月にサウスウェールズ州に打ち上げられた「何か」
どちらの場合も、「こるは○○だ」という結論は出ていませんでしたが、後に何かわかったのかもしれないですし、そこはわかりません。
いずれにしても、こういう生き物が実際に海の中に生きて住んでいるのだとしても、それほど違和感もなさそうですが、これを撮影した中国の漁師さんも、「以前に見たことがない」と言っているように、最近になっていろいろとこういうのが見られ始めていますので、何かこう「生態系の変転」みたいなことも起きているのかもしれないですね。
海は今でも未知の領域の方がはるかに多いです。