・イエローストーン火山観測所の発表を伝えるメディア。 watchers.news
[日報]2020年04月02日の新型コロナウイルスの感染状況
世界全体の感染確認数 93万4825人 (前日比 +7万6470人)
世界全体の死者数 4万7189人(前日比 +4880人)
世界全体の致死率 5.0%
アメリカの感染確認数 21万4639人 (前日比 +2万6109人)
イタリアの致死率 11.8%
新型コロナウイルスのアメリカでの感染拡大は、無制御となりつつあり、以下のように、1日 2万人以上の新たな感染者が確認される状態が続いていまして、感染確認者数は、21万人以上となっています。
そのような非常時ともいえるアメリカですが、日本時間の 4月1日、アイダホ州でマグニチュード 6.5の地震が発生しました。このあたりは大きな地震があまりない場所であり、この地震は、アイダホ州としては「歴史上 2番目の規模」だと伝えられています。
規模も異例だったのですが、震源が「イエローストーンから、近い場所だった」ということで、アメリカの人々がザワつくことになりました。
震源とイエローストーンの位置
・weather.com
今回の地震は、イエローストーンから約 300キロメートル離れた場所が震源でしたが、では、今年 3月までに 200回を超える小さな地震が記録されていたこともあり、地震が次第に大きくなっていくことに不安を感じる人が多かったようです。
その一連の地震の中で、最もイエローストーンに近かった地震は、3月31日に、西イエローストーンの北西 8 キロメートルで発生したマグニチュード3.1の地震でした。
マグニチュード 6.5の地震発生の翌日、イエローストーン火山観測所は、ニュースリリースで、
「この地震とイエローストーンの火山活動は関係ありません」
と声明を出しました。
この地震は、あくまで震源付近の地殻変動によって起きたもので、火山活動とは、いっさい関係なく、また、この地震がイエローストーンの活動に大きな影響を与えることもないと発表しました。
このようなパンデミックの嵐の中に置かれているアメリカですので、人々の不安が強い状態の中だけに、不安を払拭するための声明だったとも思えます。
ただ、同時に、イエローストーン火山観測所は、過去のアイダホ州の地震では、その後のイエローストーンの間欠泉活動に変化があったことはあると述べています。ですので、大きな影響は与えないにしても、何らかの影響が出ることはあり得るのかもしれません。
世界全体が、何が起きても不思議ではない状況ともいえますので、今後のイエローストーンにも注意したいところはややあるのかもしれません。