大量死 戦争の時代 異常な現象

米国で「ゾンビドラッグ」と呼ばれる、動物用鎮静剤とオピオイドの混合薬が蔓延。麻薬取締局が全土に警報を発令

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アメリカ麻薬取締局 (DEA)が出した公衆安全警報

「麻薬取締局は、フェンタニルとキシラジンの混合の広範な脅威を報告します」 DEA




 

副作用は「あらゆる身体部位が壊死を起こすこと」と「死」

アメリカでは、この数年、フェンタニルという非常に強力な鎮痛剤の濫用が拡大していました。以下は、5年前の In Deep の記事ですが、この頃にすでに、制御不能なほど広く拡大していました。

「地獄の完成」 : アメリカ人の薬物での死者数の増加は究極的な段階に。その中でアメリカ当局は「モルヒネの1000倍強力な鎮痛剤」を承認するという地獄の上塗りも
In Deep 2018年12月3日

 

フェンタニルは、もともとは病院での手術や緊急治療室で麻酔に使用されたりするものですが、どんな違法薬よりも強力な作用があるため、一般に広がってしまったようです。

2021年になって、「さらに強力」な合成薬が出回るようになったことは以前、報道でも見ていました。

これがまた、

 

「強力な動物用の鎮静剤とフェンタニルを混合したもの」

 

で、どうにもならないほど強力なもののようです。

それに対して、アメリカ麻薬取締局 (DEA)が最近、警報を発しまして、それは以下のような文面で始まるものです。


麻薬取締局はフェンタニルとキシラジンの混合の広範な脅威を報告します

 公衆安全警報

アメリカ麻薬取締局は、キシラジンと混合したフェンタニルの密売が急増していることをアメリカ国民に警告します。

「Tranq」という名称でも知られるキシラジンは、アメリカ食品医薬品局が獣医への使用を承認した強力な鎮静剤です。

麻薬取締局管理者のミルグラム氏は、「キシラジンは、わが国がこれまでに直面した中で最も致命的な薬物の脅威であるフェンタニルをさらに致命的なものにしています」と述べています。

「麻薬取締局は 50州中 48州でキシラジンとフェンタニルの混合物を押収しました。麻薬取締局の研究所システムは、2022年に押収されたフェンタニル粉末の約 23% とフェンタニル錠剤の 7%にキシラジンが含まれていたと報告しています」

キシラジンとフェンタニルの薬物混合物は、使用者を致命的な薬物中毒に苦しむリスクを高めます。

キシラジンはオピオイドではないため、ナロキソン(オピオイドの効果を弱める薬)はその効果を逆転させません。また、キシラジンを含む薬物混合物を注射した場合、その人たちは、身体の切断などにつながる可能性のあるネクローシス (皮膚の組織の腐敗))を含む重傷を負う可能性があります

CDC によると、2021年8月から 2022年8月までの間に 107,735人のアメリカ人が薬物中毒で死亡し、その 66%がフェンタニルなどの合成オピオイドに関連していました。

メキシコのシナロア・カルテルとハリスコ・カルテルは、主に中国から調達された化学物質を使用しており、米国中のコミュニティで取引されているフェンタニルの大部分を主に担当しています。

DEA


 

先ほどのアメリカ麻薬取締局の文章には、

> 2021年8月から 2022年8月までの間に 107,735人のアメリカ人が薬物中毒で死亡…

とありますが、以下のグラフは、2020年までのアメリカの若い世代の死因別の推移です。

2020年の薬物中毒による死亡者が、5万人ほどであることが示されていまして、その後の 2021年からは年間 10万人超となっており、死亡数が大幅に上昇していることがわかります。

1981年〜2020年までのアメリカの 1歳から 44歳までの死因の推移

FT 、ZeroHedge

 

また、先ほどの麻薬取締局の文章に、以下の言葉があります。

> 身体の切断などにつながる可能性のあるネクローシス (皮膚の組織の腐敗))を含む重傷を負う可能性があります。

 

ネクローシスとは以下のようなものです。

 

> ネクローシスとは、一般に、身体の一部分を構成する細胞・組織・器官等の死を指す語であり、広義にネクローシスと壊死はほぼ同義に用いられる。 細胞死の形態的特徴として、細胞核をはじめとする細胞内小器官を構成する膜の崩壊、細胞の膨化、細胞膜の破壊などが挙げられる。
atomica.jaea.go.jp

 

現在、アメリカで蔓延している「混合薬」は、これが高い確率で起きるんです。具体的には、見た目として、「皮膚の表面などが崩壊する」状態になります

そのために、「ゾンビドラッグ」と呼ばれているようです。

さすがにその写真を載せる気にはならないですが、SNS では、かなり投稿されているものですので、地域によるでしょうけれど、アメリカの街中などでは、それなりに多く見られているもののようです。こちらこちらなど。閲覧にご注意下さい)

オピオイド系の薬は、一度手を出すと、基本的に自主的にやめることが大変難しいもので、たとえば、1960年代や 70年代などの、欧米のミュージシャンたちに多発していたヘロイン中毒は、結局、専門医療機関にかからないと、そこから抜けることはできないものでした。

まして、現在、流通しているフェンタニルの強さは、ヘロインの 50倍です。

作用の強さと依存性がそのまま相関するわけではないにしても、相当厳しい中毒状態に、ほとんどの人たちが陥る可能性が高いと思われます。

日本では、違法薬物は「全部、同じように悪い」というような価値観がありますが、これらのオピオイド系というのは、絶対に関係してはいけないもののひとつです。。確実に人生を終わらせるものです。

以下は、6年前の記事ですが、そこにも書いています。

2015年から加速しているアメリカの「ヘロイン / オピオイド地獄」が人ごとではないと思うのは、私たち日本人もまたあまりにも無知にさせられているから
In Deep 2017年6月13日

 

日本に住んでいる限りは、こんなものが出回るとは思えないですが、しかし、海外にいらっしゃる方などを含めて、こういうものには本当に注意されてほしいと思います。

フェンタニルほど中毒性や致死率の高い鎮痛薬を見たことがないですが、今は、それに動物用の鎮静剤が混合された、とんでもない致死性のあるものが実際にアメリカでは出回っているのです。

これも米中間の戦争の一部だと思われます。







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