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フランスの敗退が続く:ニジェールに続いて、ガボンでクーデター。新指導者はフランスとの安全保障協定を即事に破棄

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クーデター後のガボンの首都。市民たちは熱狂的にクーデターの成功を軍人たちと共に祝福。warnews247.gr




ウランに続き、マンガン鉱山を失ったフランス

テレビで演説するクーデターを実行した将校たち

Gabon24

急激なペースで、フランスがアフリカにおける利権を失っています。

7月に起きたニジェールでのクーデターに続き、親フランス政権であったガボンでクーデターが起こり、フランス政府の支援を受けていた大統領は自宅軟禁され、軍部が権力を掌握したようです。

一般的な報道では、以下のように「軍幹部が選挙に反発」というようにありますが、新指導者が「フランスとの安全保障協定を即事に破棄」したことから見ても、アフリカに全体として広がっている「フランスという存在を追放したい」という概念のほうが強いと思われます。

ガボンでクーデター、軍幹部が選挙に反発 大統領は自宅軟禁
ロイター 2023/08/31

アフリカ中西部ガボンで30日、軍幹部によるクーデターが発生した。大統領選でボンゴ大統領が3期目の当選を果たしたと選挙管理当局が発表した後、軍幹部はテレビ放送で権力の掌握を表明、大統領は自宅軟禁状態にあるとした。

軍部は国内の全ての治安・防衛当局を代表しているとし、「深刻な制度的、政治的、経済的、社会的危機に瀕している」とした上で、透明性も信頼性もない選挙結果を取り消し、全面的に国境を閉鎖し、国家機関を解散すると述べた。

軍部はその数時間後に政権移行を指揮する人物を選ぶための会合を開き、元大統領府警備隊長の Brice Oligui Nguema 氏を全会一致で選出した。

クーデターが成功すれば、2020年以降、アフリカ中西部では8回目のクーデターとなる。7月にはニジェールで発生したばかり。

 

ニジェールでのクーデターでは、政権奪取と同時に新しい指導者が「フランスへのウランとゴールドの輸出を停止する」と宣言し、即事に実施されました。

このニジェールはフランスへの最大のウラン供給国であり、また、ニジェールは EU に対する主要なウラン供給国でもあります。

発電全体の 7割が原子力であるフランスにとっては、かなりの痛手となっているはずで、そこに加えて、ガボンでクーデターが発生したわけですが、ガボンは「マンガン」の世界的な産地です。

今度は、マンガンの、フランスあるいは西側への輸出が停止される可能性があります。

なお、自宅軟禁された前ガボン大統領は、幼少時からフランスで過ごし、ソルボンヌ大学(当時のパリ大学)で薫陶を受けたインテリです。

 

ガボンのクーデター指導者は、テレビでの声明で以下を述べました。

・フランスとの安全保障協定を破棄する
・ガボン国内のフランス国民は避難している
・前大統領は反逆罪で拘束されている

また、クーデター後のガボンの様子がさまざまに投稿されていますが、基本的には、市民も軍人も「祝賀ムード一色」のようです

この「アフリカのフランス追放」の流れはまだ続きそうな勢いです。

このクーデターについて、かなり詳細に分析しているギリシャメディアの報道をご紹介します。





ガボンのクーデター:フランスとの安全保障協定が60年ぶりに破棄される。そして、西側諸国は世界最大規模のマンガン鉱山を失った

Πραξικόπημα στην Γκαμπόν: Tέλος η Γαλλία μετά από 60 έτη- Ακυρώθηκαν οι αμυντικές συμφωνίες – Η Δύση χάνει τα μεγαλύτερα ορυχεία μαγγανίου στον κόσμο
warnews247.gr 2023/08/31

フランスは、約 60年ぶりに西アフリカのガボンを電撃クーデターで失ったため、フランス政府とマクロン大統領個人は新たな強い打撃を受けている。

8月30日早朝、ガボン軍の将校 10名以上からなるグループがフランスの支援を受ける大統領の打倒を発表した。この少し前に、クーデターを起こしたガボンの新しい当局者はフランスとの安全保障協定を破棄すると発表した。駐留するフランス兵は直ちに撤退すべきだろう。前大統領は「大逆罪」で告発される見込みだ。

追放されたガボンの大統領は、アリー・ボンゴ・オンディンバ氏で、2009年から大統領を務めていた。オディンバ氏は幼少期から青年期までをフランスで過ごし、ソルボンヌ大学で学んだ。

フランスにとってこの問題は今や深刻であり、アフリカで取り残される危険がある。そしてアフリカがなければ、フランスは地域の超大国の地位を失うことになるだろう。

フランスは、ニジェール、ブルキナファソ、マリに続き、ガボンも失った。マクロン大統領は軍事介入を敢えて行うだろうか?

 

西側諸国の衝撃:世界最大のマンガン鉱山を失う

ガボンは、ウラン、石油、ガス、鉱物資源が埋蔵されている旧フランス植民地でもある。フランの使用を強制された国の一つでもある。

フランスの鉱山会社エラメット社は軍事クーデター後、ガボンでの操業を停止した。エラメット社は、「従業員の安全と事業の安全のため」業務を停止し、事態を注意深く監視していると述べた。

エラメット社は石油と鉱物が豊富な西アフリカの国で約 8,000人の従業員を雇用しており、その現地子会社は世界最大のマンガン鉱山であるモアンダ鉱山から鉄鋼、アルミニウム、電池の製造に使用されるマンガン鉱石を抽出している。

西側とフランスは、まず世界最大のウラン供給国の一つであるニジェールを失い、次に世界最大のマンガン供給国の一つであるガボンを失った

 

追放された大統領は西側諸国の介入を求めている

ガボン国軍の 10人以上の将校たちからなるグループが早朝、大統領府の隣に本部を置く国営テレビのカメラの前に突然現れ、隊員が次のような声明を読み上げた。

「選挙は中止され、民主主義のすべての制度が影響を受ける」

「無責任かつ予測不能な(前大統領による)統治が、ガボンの社会的結束の継続的な悪化をもたらし、国を混乱に導く恐れがあった。我々はこの体制に終止符を打つことで平和を守ることを決意した」

クーデターを起こしたグループの代表者は、自らを「制度の移行と回復のための委員会」と呼んだ。彼は、自分が軍のすべての軍隊とすべての治安部隊を代表していると述べた。

また、このガボン軍の10人以上の将校たちからなるグループは、国境を無期限に閉鎖すると発表した

この軍事クーデターは、選挙管理委員会が、アリー・ボンゴ大統領が得票率64.27%を獲得し、対立候補のアルバート・オド・オサ氏(得票率30.77%)を破り、3期連続の当選を確実にしたと発表した直後におこなわれた。

ガボンの上院、国会、憲法裁判所、選挙管理委員会は解散させられた。

追放されたアリー・ボンゴ・オンディンバ前大統領は軍事クーデター後、国際的な支援を訴えた。

 

オディバ前大統領は自宅軟禁中 – 国民は祝っている...

ガボンのアリー・ボンゴ・オンディンバ前大統領は、その家族や担当医師、逮捕された息子の一人、そして、先に同国の権力を占領していると発表した軍人たちとともに「警備の下、自宅で拘留されている」と発表されている。

彼らは主に「国家機関に対する大逆罪、国家資金の大規模横領、国際資金の乱用、偽造および偽造の使用、共和国大統領の署名の偽造、積極的な贈収賄、麻薬密輸」の罪で逮捕されたと、クーデターを起こしたグループの代表者は述べた。

一方、BBCアフリカに語った地元ジャーナリストたちによると、首都リーブルヴィルでは大勢の人びとが街頭に繰り出し、国旗を掲げてクーデターの発表を祝った

当初、市民たちは軍に参加し、感謝の意を表していたが、その後、軍は彼らに自宅に戻り、首都の要衝から離れるように求めた。







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