・インド・マハラシュトラ州。独自の防御方法で身を守るインド人男性。zerohedge.com
2020年03月24日の感染拡大の状況
(中国の統計に信憑性がないため中国を除外しています)
中国以外の感染確認数 30万589人 (前日比 +4万5005人)
中国以外の死者数 1万3281人 (前日比 +1931人)
致死率 4.4%
人口13億人のインドで全土を封鎖の試み
新型コロナウイルスの欧米での感染拡大状況は、国によっては、そろそろ物理的に 1日で行うことのできる検査数が上限ほどになっているのか、すでに飛躍的な増加とはなっていませんが、イタリア、アメリカ、スペイン、ドイツ、イラン、フランスでは、一日数千人単位での増加が続いています。
2020年3月24日までの24時間の感染者と死者数の推移
・Confirmed Cases and Deaths by Country
アメリカの感染確認例は、3月24日までの 24時間で、1日に 1万人を超えていることがわかります。
これにより、中国以外での、全世界の感染確認者数は、30万人を超えました。
欧米でのこの 24時間でのニュースとしては以下のようなものがあります。
・ギリシャが都市封鎖に踏み切る
・英国、全店舗の閉鎖の準備
・インドが全土を封鎖し、国際航空便のすべての運航を停止
・アメリカ8州で大統領予備選が延期に
・アメリカのミシガン州とインディアナ州も自宅待機命令を発令(6州目)
・アメリカ3州で治安維持に州警察部隊を投入
なお、人口 13億人で、中国に次ぎ世界第2位のインドでは、3月22日より、「全土で外出禁止令」が発令されました。
事実上の「全土の都市封鎖」です。
3月22日のNHK によれば、以下のように報じられています。
人口13億のインドで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、22日、全土に外出禁止令が出され、首都ニューデリーの街は静まりかえっています。
インドでは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、医療従事者など一部の人を除いて22日午前7時から午後9時まで全土に外出禁止令が出されました。
首都ニューデリー中心部にある最大の繁華街でも飲食店や衣料品店など、すべての店が閉じられ、出歩く人はほとんどいませんでした。
街全体がふだんの騒がしさとは打って変わり、静まりかえっていました。
13億の人口を抱えるインドのモディ首相は、まずは人出が比較的少ない休日の日曜日に外出禁止令を出し、今後、平日に同様の措置をとった場合の影響や効果を見極める狙いがあるとみられています。 (NHK)
なお、インドで、現在どのくらいの感染者が出ているかといいますと、
「 467人」
です。
人口 13億人超の国として考えれば、「たった 467人」と言ってもいいのかもしれません。
しかし、それでも政府は、「全土に外出禁止」という処置を行いました。いくら何でもやり過ぎのような気もするのですが。さらに、この日からインドは「全航空便の 10日間の停止」を行っています。
これらの影響か、3月23日のインド株は「過去最大の下げ」を記録しています。
2020年3月23日のインド株式市場の暴落
・zerohedge.com
アルジャジーラの報道によれば、インドでは、検疫から逃げる人たちが多く、政府は、検疫から逃げた人の手に「消えないインク」を使用した「自宅内隔離の該当人物」と書かれたスタンプを押していることを報じました。
「家庭内隔離」と書かれたスタンプを押された人
いろいろとやり過ぎている感じがないでもないですけれど、このような、やや異様な混乱が世界各地に広がっています。
その中でも、日本は比較的落ち着いた状態の数少ない国のようではあります。
サッカー元日本代表の本田圭佑さんは、ツイッターに、欧米がパニックの中で、
「日本だけが世界で割と普通に生活している唯一の国という不安な状態。」
と書き込んでいたり、日本のプロサッカーリーグ「ヴィッセル神戸」の監督であるトルステン・フィンクさん(ドイツ人)が、ドイツ紙に伝えたところでは、
「日本ではコロナで誰もパニックにはなっていない。人々はリラックスして、規律正しくいる。日本の状況は正常化している。市内最大のデパートも閉店は一日だけだった」
と述べたことが、ドイツ紙『ビルト』で報じられていたことが伝えられています。
日本でも部分的には混乱していますけれど、欧米やインドのようなパニックになることなく、今後も経過していってほしいですね。いくら感染者が増えようと、それが問題なのではなく、最も厄介なのは、今の欧米のように、「上から下までみんながパニックに陥ること」ですから。