2020年03月19日の感染拡大の状況
(中国の統計に信憑性がないため中国を除外しています)
中国以外の感染確認数 13万7,735人 (前日比 +1万8,527人)
中国以外の死者数 5,703人 (前日比 +930人)
中国以外での致死率 4.1%
前回の記事でも書きましたように、新型コロナウイルスの感染が制御不能で拡大し続けているのも確かですが、それに伴って各国が尋常ではない政策を次々と打ち出していまして、世界は「壊れて」きています。
昨日から今朝にかけて起きていた世界のいくつかの出来事です。
・ニューヨークダウ1338ドル安、2万ドル割れ
・アメリカ政府、「国防生産法」を発動
・アメリカ政府、国民に5000億ドル(50兆円)の現金給付
・アメリカ政府、世界の大半の国の大使館や領事館、ビザの発給業務を停止
・原油先物18年ぶりの安値
・日本政府、税金、社会保険料、公共料金の支払いを猶予
・日本政府、30兆円超の経済対策を検討
・国連、世界中での失業者が最大2500万人になる恐れと発表
・WHOの職員 2人が感染
・WHO、新型コロナウイルスを「人類の敵」と宣言
・EUが国境を封鎖
アメリカは、50兆円の現金を国民に支給するとしていまして、これは1人あたり 17万円くらいになるのですかね。いずれにしても、そのようなことをしようとしていますが、ウキウキと消費がしたい時ではなし、「貯蓄に回って終わり」ではないでしょうか。
日本も 30兆円規模の現金を支給することを検討しているようですが、こちらも同じだと思われます。
市場は、株、債券、金、原油、暗号通過のすべてが崩壊しつつあります。
日本やアメリカを含めて、実行可能な政策はすべて出し切った状態でこれですから、今後はさらに混乱するかもしれません。
コロナウイルスの感染状況そのものに関しては、国家封鎖を続けているイタリアでは、死者の増加率が過去最悪となり、感染者数の増加も過去最大の 4207人増加となり、イタリアの感染確認数は 3万5000人を超えました。
イタリアもフランスも、封鎖を初めてから、むしろ悪化しています。
次第に無制御状態となっていますが、このような感染拡大は専門家たちの意見などから、当初から予測されていたことでもあります。
なお、新型コロナウイルスに対して、解熱鎮痛剤のイブプロフェンを「使用しないように」と、医学誌ランセットの仮設に基づき WHO が 勧告しています。
新型肺炎にはイブプロフェンの服用避けて、症状悪化させる恐れ WHO
世界保健機関(WHO)は17日、新型コロナウイルス感染症の症状がある人は抗炎症薬「イブプロフェン」の服用を避けるよう勧めた。これに先立ち、フランスのオリビエ・ベラン保健相はツイッターで、イブプロフェンは新型コロナウイルス感染症を悪化させ得ると指摘し、発熱した場合は解熱鎮痛薬パラセタモールの服用を勧めていた。
ベラン保健相の指摘は、イブプロフェンなどの抗炎症薬はある酵素を活性化し、これが新型コロナウイルスの感染を促進して症状を悪化させるという、医学誌ランセットに最近掲載された仮説を踏まえたもの。
この仮説についてスイス・ジュネーブで報道陣から質問されたWHOの報道官は、WHOの専門家らが検討中であり後日指針を出すが、「当面は、自己投薬するならイブプロフェンではなくアセトアミノフェンの服用を勧める。これは重要なことだ」と述べた。 (AFP)
新型コロナウイルスは、多くの人が症状が軽いですので、自分が感染したかどうかわからない場合がほとんどだと思います。
すなわち、単に風邪などで発熱したと思った場合でも、イブプロフェンの服用は、避けたほうが良さそうです。
もともとイブプロフェンには問題が指摘されていまして、以下の記事にありますように、イブプロフェンは、「急性の心停止のリスクが高まる」ことも、ある程度わかっています。
「非ステロイド性抗炎症薬」の功罪がまたひとつ : 鎮痛薬イブプロフェンで「急性の心停止」のリスクが極めて高くなることが大規模な医学的調査で判明
また、2018年には、「イブプロフェンは男性の不妊と関係している可能性」が、医学論文で示されていました。
以下はアメリカ CNN の報道からの抜粋です。
市販の鎮痛薬の成分として使われているイブプロフェンと男性不妊との関係を指摘する研究結果が、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された。
若い男性の被験者にスポーツ選手が使っているのと同じ量のイブプロフェンを服用してもらった結果、生殖機能が低下する中年期のようなホルモンの状態になることが分かった。 (CNN)
イブプロフェンの配合されている代表的な市販薬は以下のようになります。
・バファリンプレミアム
・バファリンルナ
・イブA
・イブクイックDX
・イブEX
・ノーシンピュア
・ノーシンAI
・ナロンエースT
・ナロンエースR
・メリドンEV
・セデスキュア
他にもあると思いますが、パッケージに成分は書かれてありますので、確認されてから飲むようにしたほうがいいかもしれません。