果てしなく焼けた後が続くカリフォルニア州ソノマ群
数日前まで自分の家のあった場所を歩くソノマ郡の女性 10月9日
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アメリカのカリフォルニア州で起きている山火事は、死者行方不明者を含めて、その被害規模はアメリカで発生した森林火災としては過去最悪となっています。
カリフォルニア州の山火事、死者31人に 1933年の被害超え過去最悪
産経ニュース 2017/10/13
AP通信は12日、米カリフォルニア州を襲った山火事の死者が 31人に上り、同州の山火事としては過去最悪となったと報じた。消防当局者の話としている。これまでの最多の被害は 1933年の 29人だった。
地元紙ロサンゼルス・タイムズによると、死者の半数以上がサンフランシスコ北方のワイン醸造所が並ぶソノマ郡に集中。一帯では依然として数百人の住民と連絡が取れない状態だ。
このうような被害となっていまして、そして、いまだに火災は鎮火されていないのですが、「消火された後の光景」もまた日に日に広大な面積に広がっていて、それは廃墟であり、まさに「火で焼きつくされた文明」の光景です。
下の写真は、カリフォルニア州ソノマ郡などに広がる10月13日までの様子です。
消失面積はこの時点ですでに 7万7000ヘクタールとなっていて、これは、ニューヨーク市全体の面積とほぼ同じだそうです。
・ロイター
火災の前と後のソノマ郡
・chicagotribune.com
そして、この火災は終息したどころか、「勢いを増す可能性がある」ことがアメリカの CNN で以下のように報じられています。
西海岸カリフォルニア州で発生した山火事について、当局は12日、危機的状況が収束するめどは依然として立っていないとの見方を示した。
米国立気象局は、14日にかけ現地で非常に強い風が吹くと予測。向こう1週間近くは降雨も見込めないとしている。
現時点で、ナパ郡とソラノ郡にまたがる地域約162平方キロ以上を焼いた火災の鎮火率はわずか3%。ナパ郡とソノマ郡にまたがる地域約137平方キロを焼いた火災の鎮火率も10%にとどまっている。
夏にハリケーンによる史上最悪の洪水で「水」に襲われたアメリカは、今度は「火」で大きな厄災の中にいます。