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年末までに「太陽の磁場が完全に反転」する見込み

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NSF/AURA/NSO




太陽の磁場の反転が始まっている

NASA のデータが、現在「太陽の磁極が急速に消えつつある」ことを示しており、現状のまま進行すると、今年の終わり頃までに、

「北磁極と南磁極が消滅して、太陽の磁場の逆転が起きる」

とスペースウェザーが伝えています。

太陽の磁場の完全な逆転(反転)自体は珍しいことではなく、太陽活動のピークの頃に起きるものであり、1980年から 5回観測されています。最近では、2012年にも観測されていました。約 11年周期の太陽活動と連動して起きるもののようです。

ただ、2012年から 2013年に起きた「太陽の磁場の逆転」は、奇妙なもので、以下の図のように、

「一時的に、磁場が 4つになった」

ことを国立天文台が発表していました。

2012年の太陽の磁場

In Deep

当時の以下のような記事で取り上げています。

(記事)奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 In Deep 2012年04月21日

(記事)国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認
 In Deep 2013年02月05日

 

以下は当時のニュースです。

太陽両極の磁場異変を確認

マイナビニュース 2013.02.02

国立天文台と理化学研究所などの研究チームは、太陽観測衛星「ひので」が昨年9月に行った太陽極域の磁場観測の分析結果を発表した。

太陽の北極域では磁場がマイナス極からプラス極へ反転する現象が急速に進んでいる一方、南極域の磁場は依然としてプラス極のまま変化が少ないことを確認した。

 

事態の流れとしては、「かなりいびつな」磁場の逆転が起きていました。

そして、その頃の太陽活動周期であるサイクル24は、非常に低い太陽活動のまま推移しました。現在のサイクル25は一転して活発な活動が続いていますが、今回の「磁場の逆転の様相」が、また今後の太陽の状況を示すものとなるのかもしれません。もちろん、何がどうなると、どのようになるという予測ができるものではなく、すべて「後で理解する」ものですが。

ただ、今回の太陽の「磁場の消滅」はかなり急速なもののようで、何となく気になる「スピード感」があります。

今後の影響としては、「地球の磁場」に関係する部分があるようですが、今のところは何とも言えません。

スペースウェザーの記事をご紹介します。





太陽の磁極が消えつつある

THE SUN'S MAGNETIC POLES ARE DISAPPEARING
Spaceweather 2023/10/07

太陽が、磁極という重要なものを失いつつある。

NASA の太陽力学天文台による最近の測定により、太陽の極領域の磁場が急速に弱まっていることが明らかになった。

北磁極と南磁極は消滅の危機に瀕している。これにより、おそらく年末までに太陽の全体での規模の磁場の完全な逆転が起こるだろう。

もしこのような磁場の逆転が地球上で起こっていたなら、広範な警戒が広がっただろう。地球の過去の磁場の逆転は、突然の気候変動からネアンデルタール人の絶滅に至るまで、さまざまな災害に関連している。

しかし、太陽の磁場の逆転では、それほど悪い影響はない。

スタンフォード大学の太陽物理学者トッド・ホークセマ氏は「実際、それは日常的なことです」と言う。「これは、多かれ少なかれ 11年ごとに太陽極大期の直前に起こるものです」

天文学者たちが太陽の磁場の測定を学んで以来、極の消滅と磁気反転はすべての太陽周期のピーク付近で観察されてきた。

ホクセマ氏はスタンフォード大学ウィルコックス太陽天文台の所長であり、1980年以来 5回の太陽磁場の反転を観測している。

「この数十年にわたるデータから私たちが学んだことの 1つは、極地の反転(の流れ)は、いつも同じではないということです」と彼は言う。

場合によっては、極が消えて太陽の反対側に再び現れるまでにわずか数か月しかかからないほど、移行が急速に行われることがある。

あるいは、時には反転に何年もかかり、太陽に磁極が無い状態が長期間続くこともある。

「さらに奇妙なことに、一方の極が他方の極よりも先に切り替わり、しばらくの間両方の極が同じ極性のままになることがあります。」と ホクセマ氏は言う。(※ 極の両方が S極になったり、ということ)

実際、そのようなシナリオが現在進行している可能性がある。

太陽の南磁極はほぼ完全に消滅したが、北磁極はかろうじて残っている。

これらは地球上の私たちにどのような影響を与えるのだろうか。

私たちが太陽磁場の反転を感じることの 1つは、太陽圏の電流シートを介してのものだ。

太陽は波状の電気の輪に囲まれており、太陽風に引っ張られ、太陽系の端まで広がっている。この構造は太陽の磁気圏の一部だ。

磁場の反転中、現在のシートは余分に波打ち、大きく傾く。太陽が自転するにつれて、私たちは急勾配の起伏に浸ったり抜けたりする。一方の側からもう一方の側への通過は、磁気嵐やオーロラを引き起こす可能性がある。

何よりも、極の消滅は、私たちが太陽活動極大期に近づいていることを意味する。太陽周期サイクル25は、以前の予想よりも強力になりつつあり、そのピークは比較的強烈になる可能性がある。







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