2019年6月24日の米ワシントンポストより
・Colorado’s snowpack is 40 times normal after rare summer solstice dump
アメリカ中部から中西部は、現在、気候が混沌としています。
アメリカでも 6月22日は夏至で、つまり、夏を迎えた日となっているのですが、アメリカ中部のコロラド州では、この夏至の日に、
「大雪」
が降りました。
2019年6月22日 アメリカ・コロラド州各地の風景
コロラド州ビル・コットン
・Roger A. Pielke Sr
コロラド州スチームボート・リゾート
・CBS
コロラド州ブレッケンリッジ
・Rob Marciano
夏至の日にスキーも
・Apres LIVE
これらの写真を見てもおわかりかと思いますが、この「夏至の雪」は、少し舞ったというのではなく、吹雪を伴う大雪で、6月21日と 22日の二日間で、場所により 50センチ以上の降雪となりました。
コロラド州の場所
・Google Map
昨年秋から今年春のシーズンのコロラド州は、ただでさえ平年より大変に雪が多くなっていまして、6月21日前までの状態でも、平年比で 750%増、つまりふだんの 7倍以上の降雪となっていました。
ところが、6月22日にかけての雪をすべて加えますと、今シーズンの総積雪量は、
「平年比 4121%」
という途方もない数値となっていたのでした。
これは、以下のアメリカ農務省のデータで明らかになったものです。
アメリカ農務省の積雪量データマップより
・USDA Natural Resources Conservation Service
なお、このコロラド州では、干ばつの期間と大雨の期間が繰り返されていまして、何ともいえないにしても、今回の季節外れの雪も、農作などの状況にはあまりいいとはいえないものとなっているかもしれません。
ただ、この異常な降雪にも良い面はあり、それは、このコロラド州は、最近の夏はいつも大規模な山林火災に苦しめられているのですが、今年のように「夏まで雪が残る可能性」がある状況では、山火事は減少するとみられていることです。
予測では、アメリカ中西部は今後も長く雨量の多い状態が続くとされていまして、そこに今回のような寒気が加わった場合、今後もまだ「夏の雪」が降り続く可能性もあるかもしれません。