ミニ氷河期の到来 異常気象

中国の首都北京で12月の観測史上で最も寒い-26℃を記録する中、復活した新型コロナ流行でのロックダウンが再開中

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12月30日 -26℃を記録した北京の早朝

杨小墨




 

2020年の暮れに世界各地で異様な寒さが記録されていることを前回の以下の記事でお伝えしました。

いよいよミニ氷河期時代も本番へ: 2020年の年末、世界各地が前例のない寒さと大雪に包まれている
投稿日:2020年12月30日

日本でも北日本や日本海側を中心として、異例の低温と大雪に見舞われている地域が多くなっていますが、東アジア全体が非常に寒い状態となっているようです。

中国でも各地で記録的な低温が示されていますが、首都北京では  1978年に観測所が設営されて以来、12月としては最も低い気温である -26℃が記録されたことを中国グローバルタイムズが伝えています。以下は、中国のいくつかの報道や SNS をまとめたメディア記事からの抜粋です。

北京は過去42年で最も寒い12月の日を記録した

中国の首都が 1970年代以来最も寒い12月の気温に苦しんでいる。

12月29日の朝の最低気温は -26Cまで下がり、1978年に観測所が設立されて以来の過去 42年間で最も寒い12月の気温を記録した。この寒さには激しい風が伴い、体感気温はさらに低かった。

中国の国家気象センターは、この記録的な低温に続いて 12月30日も、さらに気温が低下するとして、上から二番目となる寒波警報を発令し、中央および東部地域のほとんどが強い突風と、さらなる気温低下を経験すると述べた。

この寒波は、大量の北極の大気がロシアを通って中国に降りてきたことによるもので、その結果、記録的な気温となったと説明されている。

中国気象センターは、この先、この寒波が少なくとも中国 27の州、自治区、地方自治体に影響を与えると述べている。中国内で亜熱帯地域に位置する南部の一部でも、今後数日できわめて稀である氷点下の気温に見舞われると予測されている。 electroverse.net

このようなことなっているのですが、同時に首都北京では、これまでほぼおさまっていた新型コロナウイルスの流行が再度見られるとして、北京のいくつかの地区で、地域的なロックダウン(都市封鎖)がおこなわれていることが伝えられています。

以下は、国営報道メディアの記事です。

北京順義区は地区の封鎖と大量検査を伴うコロナウイルス戦時モードに入った

12月25日に北京で確認された 2例の新型コロナウイルス症例の報告を受け、その感染者が北京の順義区の住民と関係していることで、順義の地方保健当局は週末に80万人の住民を検査すると述べた。

順義区当局者は記者会見で、この地区で大量の核酸検査を実施し、12月26日の午後12時30分時点で 11万9918人の住民からのサンプル採取をすでに完了していると語った。

順義区の西杜蘭村と東海紅村は現在封鎖(ロックダウン)されていると述べた。

北京 CDC の当局者は記者会見で、今後、新たな症例が見つかる可能性があるとし、 配達、配車サービス、公衆衛生などの主要サービスの労働者たちは、マスクを着用する必要があると述べている。 Global Times 2020/12/26)

このようなことになっているようなのですが、しかし、中国の報道から現実を見てみますと、人口 2,200万人の北京での 12月14日以降の新たな感染確認数は、わずか 22例であり、地区封鎖することだとも思えないですが、今後、中国で再び新型コロナの感染確認数が増加した場合、またロックダウンが繰り返されるのかもしれません。

ただ、-26℃などの低い気温となりますと、いかなるウイルスも活動するのは難しいと思いますので、むしろ感染が再度拡大するとすれば、少し気温が上昇し始める頃だと思われます。

これは現在厳しい氷点下の気温にさらされている日本の北海道などでも同じだと思いますが、少し気温の上がる3月頃がターニングポイントになりそうです。

コロナウイルスより、中国政府には異常ともいえる寒波のほうが問題のようで、中国当局は天然ガスの輸入を大幅に増加させていることが報じられています。

今年の東アジアは本当に厳しい冬となりそうです。







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