南米ペルーの寒波を報じる6月22日のメディア記事
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南米ペルーを異常な寒波が襲っており、首都リマからアンデス地方などを含む広い範囲で異例ともいえる低い気温が続いています。
特にアンデス地方は気温の低下が著しく、セロ・デ・パスコという場所では、-4℃まで気温が下がり、プーノという場所では「 -15℃」まで気温が下がったことが報告されています。
それぞれの都市は下の位置ですが、これを見ますと、ペルーの寒波は広範囲にわたっているようです。また、それぞれの周辺の地域も同じような寒波の中にあると考えられます。
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南半球はこれから冬になる地域が多く、ペルーも同じなのですが、冬の始まりにこのようなひどい寒波に見舞われるのは普通のことではないようです。
そして、寒さそのものもいろいろ大変なことも確かでしょうが、それより大きな問題となっているのが「寒さが原因となっている死亡者数の増加」です。
ペルーでの寒波の被害を伝える6月21日のボリビアの報道より
これは、寒波の中で、インフルエンザや気管支炎などから肺炎にかかる人がかなりのペースで増加していることによるもので、6月22日までの報告では、ペルーにおいて、寒波が原因とみられる死者数は 604人となっています。この中には 5歳未満の幼い子どもが 72人含まれています。そして、高齢者の死者数は 400人以上となっています。
冬になれば、毎年インフルエンザや肺炎が起きるとはいえ、冬の最初の時点からこのような事態となっていることを受けて、ペルー当局は緊急事態として対応に当たっています。
ペルーの冬は、あと3ヶ月以上は続き、仮に今後もこのような異常な寒波が継続していくようだと人的な被害も拡大してしまうかもしれません。
今回のペルーでの子どもの肺炎の多発に関しては、栄養状態などの問題により抵抗力が落ちていることが指摘されていますので、冬の間だけでも、そこが改善されれば、子どもの死者数は減ると思うのですが。
子どもたちだけでも何とかならないのかなと思いますが、そのあたりは今後のペルー国家の対策次第ということになっていきそうです。